簿記

仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第4回小口現金-

投稿日:2017年9月18日 更新日:

簿記3級を独学で勉強やネットで勉強。全く初めてだと不安もあります。そして、勘定科目に借方、貸方とルールが何だか難しいイメージあります。仕訳とは、簿記を基本として、会社では経理部門が管理するお金(会計)の取引記録です。簿記3級合格レベルの知識を独学で。を最後まで説明していく4回目です。勘定科目と借方、貸方の仕訳と5つのグループ、勘定科目一覧もイメージできるようにしましょう。前回は、当座(資産)についてでしたが、今回は、小口現金(資産)についてです。仕訳ルールを覚え、もし、資格試験を受けるのであれば、これをベースに問題や仕訳数をこなしていきましょう。全く知識がない、資格はなくても、経理チームや会計管理をする方々や業務に関係がなくても損益計算書や貸借対照表のような財務諸表を見ていくためにビジネスマンは知っておきたい基礎知識です。

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小口現金とは

お店で文房具や交通費が必要となったりする際に使われる現金で、毎月いくらで不足したら本社などに前もって補充してもらうものです。細かい支払いに備え、渡されている少額の現金を”小口現金”と呼びます。現金には変わりないのですが、管理上、”現金”とは分けられる勘定科目です。

とはいえ、現金ですので、簿記上は、資産グループになります。

そして、それを管理する人を用途係などと呼ばれます。さらに、小口現金が減れば、その分を補充しての繰り返しとなり、通常1週間や1ヶ月単位で行われます。この一定額を前もって渡しておく仕組みを定額資金前渡法といいます。

< 勘定科目 >

  • 小口現金(資産):お店などがすぐに使用できるように前渡しされる少額の現金

小口現金(資産)

取引:A店本社が小口現金1,000円を小切手を振り出して、A店(用途係)に渡した。

本社視点でみてください。

勘定科目を考えましょう。まず、小口現金1,000円です。小口現金は、資産グループで増えています。

そして、”小切手を振り出して”です。前回やりました。小切手を振り出すとは、当座預金のことですよね。つまり、当座預金(資産)が減少しています。

 

小口現金を使ってA店(用途係)が支払いをした場合。

小口現金を使用したA店(用途係)では、メモや使用記録を残しますが、仕訳作業を行うのは、本社になります。つまり、A店(用途係)は、何も仕訳を行いません。1週間、1ヶ月単位で報告するだけです。

例えば、A店(用途係)は、小口現金から文房具(消耗品費)100円とお菓子100円(雑費)を買って、B店へ電車200円に乗り(交通費)で届けた。とします。

この場合、A店はA店本社へ報告のための記録は残しますが、仕訳は何もしないということです。

< 勘定科目 >

  • 消耗品費(費用):ペン類やコピー用紙など
  • 雑費(費用):どの費用グループの勘定科目に当たらないもの
  • 交通費(費用):電車、バス、タクシーの代金など

小口現金の使用をA店本社が報告を受けた場合。

A店(用途係)がA店本社の担当者に報告しました。その際の仕訳を先の例でみていきます。

  • 文房具100円
  • お菓子100円
  • 電車賃200円

を小口現金から使いました。

小口現金(資産)が400円(100円+100円+200円)減少して、それぞれの費用400円が発生しています。文房具は消耗品費(費用)、お菓子は雑費(費用)、電車賃は交通費(費用)です。資産の減少は貸方、費用の発生は借方です。

5つのグループを忘れてしまったら、毎回最上部に画像があるので頭に浸透するまで確認してください。

仕訳はこうなります。

A店本社が小口現金を補充した場合 *報告と補充が別日*

取引:会社では、定額資金前渡法(一定額を前もって渡しておく仕組み)を採用していて、小口現金1,000円を前渡ししています。A店本社は、報告を受けて小口現金400円を小切手を振り出して、A店分を補充しました。

取引例は、先述とつながっています。

取引の”小口現金1,000円”の部分は、A店に小口現金の上限1,000円として補充してます。という事実を伝えているだけで、仕訳の必要がないことに注意が必要です。

定額資金前渡法では、使った分だけ上限まで補充を行います。したがって、先ほど使った400円を当座預金(小切手を振り出して)から小口現金に補充したとなります。

A店本社での処理は、当座預金(資産)は400円の減少、小口現金(資産)は400円の増加です。

 A店本社が小口現金を補充した場合 *報告と補充が同日*

先ほどは、日曜日に報告を受けて、月曜日に補充など報告と補充が別日の場合を仕訳しました。今度は同日の場合(月曜日に報告を受けて、月曜日に補充もする)をみていきます。

①A店本社がA店から報告を受けた時の仕訳

②A店本社が補充した時の仕訳

③同日の報告と補充の時の仕訳

一つ一つ仕訳した①と②で、借方、貸方に”小口現金400円”があります。この場合、お互いを相殺することができます。

したがって、仕訳はこのようになります。

まとめ

今回は、小口現金についてみてきました。5つのグループを頭でイメージ!これが大切です。もう一度、このグループの表は、増加や発生した際に借方貸方のどちらに仕訳するのかを示しています。減少や消滅した際は、その逆側に仕訳を行います。

勘定科目一覧

資産グループ

  • 小口現金

費用グループ

  • 消耗品費
  • 雑費
  • 交通費

わからなくなったらもう一度!
基礎から始めたい方は、こちらです。→
基礎編:借方貸方どっちの覚え方。左右どっちに迷う仕訳を簡単に-基礎編-

第1回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第1回商品売買-

第2回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第2回現金-

第3回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第3回当座-

第5回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第5回手形-

第6回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第6回為替手形-

第7回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第7回手形裏書値引-

第8回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第8回貸付借入-

第9回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第9回有価証券(株式)-

第10回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第10回有価証券(公社債)-

第11回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第11回未払未収金-

第12回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第12回払受金-

第13回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第13回立替金-

第14回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第14回給料-

第15回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第15回商品券-

第16回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第16回消耗品-

第17回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第17回貸倒引当金-

第18回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第18回固定資産-

第19回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第19回減価償却-

第20回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第20回売却-

第21回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第21回租税公課-

第22回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第22回資本金-

第23回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第23回繰延べ-

第24回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第24回見越し-

第25回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第25回訂正-

第26回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第26回帳簿-

第27回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第27回補助簿-

第28回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第28回小口現金出納帳-

第29回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第29回仕入買掛帳帳-

第30回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第30回売上売掛帳-

第31回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第31回手形帳-

第32回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第32回商品有高帳-

第33回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第33回試算表概要-

第34回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第34回試算表-

第35回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第35回伝票制-

第36回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第36回決算整理-

第37回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第37回締切帳簿-

第38回:まとめ簿記3級勘定科目一覧

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