仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第11回未払未収金-
投稿日:2017年9月20日 更新日:
簿記3級を独学で勉強やネットで勉強。全く初めてだと不安もあります。そして、勘定科目に借方、貸方とルールが何だか難しいイメージあります。仕訳とは、簿記を基本として、会社では経理部門が管理するお金(会計)の取引記録です。簿記3級合格レベルの知識を独学で。を最後まで説明していく11回目です。勘定科目と借方、貸方の仕訳と5つのグループ、勘定科目一覧もイメージできるようにしましょう。前回は、公社債(有価証券、資産)についてでしたが、今回は、債権債務の未払金、未収金についてです。仕訳ルールを覚え、資格試験を受けるのであれば、これをベースに問題や仕訳数をこなしていきましょう。全く知識がない、資格はなくても、経理チームや会計管理をする方々や業務に関係がなくても損益計算書や貸借対照表のような財務諸表を見ていくためにビジネスマンは知っておきたい基礎知識です。
債権債務とは
債権債務と聞くと、なんとなくわかりますが、一旦簡単に整理します。
債権:相手に何かを要求、請求できる権利
債務:相手に何かを要求されたり、支払ったりしなければならない義務
簿記の債権債務
債権は、売掛金、受取手形、貸付金など後々、現金として受け取れる権利があるもの。債務は買掛金、支払手形、借入金など後々、支払いの義務が生じるものです。
どちらも”後々”に何かの対応をするものですが、その他にも債権債務と関わるものがあります。
今回は、仕訳というより勘定科目についての内容の理解がメインとなります。
未払金、未収金
未払金
買掛金や支払手形は、商品を仕入れた際に使用してきました。では、有価証券や土地や建物を買ったときでもその後払いは、買掛金、支払手形の勘定科目で処理するのでしょうか。
結論からいいますと、商品以外のものを購入し、代金後払いにした際には“未払金”を勘定科目として使います。
未払金 = 商品以外(土地や建物)を購入した際、あとで代金を支払わなければならない義務
言葉を聞いて、グループはイメージできますか?
未払金は負債グループです。
土地、建物も資産グループの勘定科目ですが、詳しくはもう少しあとで取り扱います。
仕訳もサクッとしていきます。
土地を10,000円で購入し、代金は月末に支払うことにした場合、
土地(資産)の増加 = 借方
未払金(負債)の発生 = 貸方
月末がきて、未払金を現金で支払いました。
未払金(負債)の減少 = 借方
現金(資産)の減少 = 貸方
未収金
売掛金や受取手形は、商品を売り上げた際に使用してきました。では、有価証券や土地や建物を売ったときでもその後払いは、売掛金、受取手形の勘定科目で処理するのでしょうか。
結論からいいますと、商品以外のものを売却し、代金後払いにした際には”未収金”を勘定科目として使います。
未収金 = 商品以外(土地や建物)を売却した際、あとで代金を受け取る権利
言葉を聞いて、グループはイメージできますか?
未収金は資産グループです。
土地を10,000円で売却し、代金は月末に支払うことにした場合、
土地(資産)の減少 = 貸方
未収金(資産)の発生 = 借方
月末がきて、未収金を現金で受け取りました。
未収金(資産)の減少 = 貸方
現金(資産)の増加 = 借方
まとめ
未払金、未収金は理解できましたか?すごく簡単に理解していくとすれば、
未払金
- 商品の仕入れ = 買掛金(負債)、支払手形(負債)
- 商品以外の購入(土地、建物、有価証券) = 未払金(負債)
未収金
- 商品の売り上げ = 売掛金(資産)、受取手形(資産)
- 商品以外の売却(土地、建物、有価証券) = 未収金
このイメージでOKです。
勘定科目一覧
資産グループ
- 土地
- 建物
- 未収金
負債グループ
- 未払金
基礎から始めたい方は、こちらです。→
基礎編:借方貸方どっちの覚え方。左右どっちに迷う仕訳を簡単に-基礎編-
第1回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第1回商品売買-
第2回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第2回現金-
第3回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第3回当座-
第4回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第4回小口現金-
第5回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第5回手形-
第6回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第6回為替手形-
第7回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第7回手形裏書値引-
第8回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第8回貸付借入-
第9回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第9回有価証券(株式)-
第10回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第10回有価証券(公社債)-
第12回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第12回払受金-
第13回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第13回立替金-
第14回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第14回給料-
第15回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第15回商品券-
第16回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第16回消耗品-
第17回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第17回貸倒引当金-
第18回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第18回固定資産-
第19回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第19回減価償却-
第20回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第20回売却-
第21回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第21回租税公課-
第22回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第22回資本金-
第23回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第23回繰延べ-
第24回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第24回見越し-
第25回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第25回訂正-
第26回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第26回帳簿-
第27回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第27回補助簿-
第28回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第28回小口現金出納帳-
第29回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第29回仕入買掛帳帳-
第30回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第30回売上売掛帳-
第31回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第31回手形帳-
第32回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第32回商品有高帳-
第33回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第33回試算表概要-
第34回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第34回試算表-
第35回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第35回伝票制-
第36回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第36回決算整理-
第37回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第37回締切帳簿-
第38回:まとめ簿記3級勘定科目一覧
スポンサーリンク