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簿記

仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第12回払受金-

投稿日:2017年9月21日 更新日:

  

簿記3級を独学で勉強やネットで勉強。全く初めてだと不安もあります。そして、勘定科目に借方、貸方とルールが何だか難しいイメージあります。仕訳とは、簿記を基本として、会社では経理部門が管理するお金(会計)の取引記録です。簿記3級合格レベルの知識を独学で。を最後まで説明していく12回目です。勘定科目と借方、貸方の仕訳と5つのグループ、勘定科目一覧もイメージできるようにしましょう。前回は、債権債務の未払金、未収金についてでしたが、今回は、債権債務の前払金、前受金、仮払金、仮受金についてです。仕訳ルールを覚え、資格試験を受けるのであれば、これをベースに問題や仕訳数をこなしていきましょう。全く知識がない、資格はなくても、経理チームや会計管理をする方々や業務に関係がなくても損益計算書や貸借対照表のような財務諸表を見ていくためにビジネスマンは知っておきたい基礎知識です。

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前払金、前受金、仮払金、仮受金とは

勘定科目や仕訳に慣れてきていて、きちんとやり込んでいる人ほど、この区別で少し混乱してしまいます。仕訳の前に、それぞれの意味をみていきます。仕訳自体は簡単です。

前払金

ゲームなど予約注文するとき、内金または手付金を支払うことがあります。商品を受け取る前に支払うお金。これが前払金です。

そして、これがポイントですが、今まで買掛金、支払手形、未払金と”払”をイメージさせるものは、全て負債グループでした。しかし、前払金は”払”とありますが、資産グループとなります。

なぜなら、まだ商品を受け取っていないため、”仕入”てはいません。そして、あとで商品を受け取る権利を得ているためです。

お客様立場で考えるとイメージしやすいです。

前受金

こちらは、お店側の立場で考えるとイメージしやすいです。

ゲームの予約注文の内金や手付金をお客様から受け取り、あとで商品を渡さなくてはならない義務が生じます。これが前受金です。

そして、これがポイントですが、今まで売掛金、受取手形、未収金と”受取”をイメージさせるものは、全て資産グループでした。しかし、前受金は”受”とありますが、負債グループとなります。

なぜなら、まだ商品を渡していないため、”売上”てはいません。そして、あとで商品を渡す義務が生じているためです。

仮払金

これはビジネスマンなら聞いたことがあるのではないでしょうか。出張などの際、会計部門から先にお金をいくらかもらうアレです。

実際いくらかかるかは確定していないけれど、前もって概算でお金をもらう。これが仮払金です。

会計部門の立場から考えるとイメージしやすいです。

そして、これも前払金同様、資産グループになります。何にいくらかかったかが確定しないので、勘定科目がわからないからです。

仮受金

これは、よくわからない入金があったり、内容の確定しない入金があった際に使います。例えば、出張している人から入金だけあって、内容が帰ってくるまでわからないなど。

これも会計部門の立場でイメージしましょう。

そして、前受金同様、負債グループとなります。

以上4つの意味でしたが、これらが該当する仕訳する際、わかっている勘定科目を先に仕訳して、借方貸方の空いている方がこれらというやり方もあります。

ただ、イメージはできるようにしてください。いつもと違う”受”と”払”のグループを冷静に考えられることが必要です。

「まえうけかりうけふさい」「まえはらかりはらしさん」

どんな覚え方でも良いので覚えてしまうのも手ですし、どちらか一方だけイメージできるようにするのでも良いです。

そして、これらは、商品を渡し終えたり、内容や使用用途が確定した際には、該当の勘定科目に振り替える(処理する)仕訳を行います。

< 勘定科目 >

  • 前払金(資産):内金や手付金。商品を受け取りる権利を得る。
  • 前受金(負債):商品を引き渡す義務ができる。
  • 仮払金(資産):出張などで予めもらうお金。使用用途が確定していない。
  • 仮受金(負債):なんだかわからない入金。内容未確定の入金。

前払金、前受金の仕訳

前払金の仕訳

取引:AはB店に商品10,000円を注文し、内金として1,000円を現金で支払いました。その後、AはB店で商品を受け取り、代金は内金と相殺して残金は掛けとしました。仕訳を商品注文時と商品受取時の2つしてください。

あなたがお客様の立場でイメージしましょう。

注文時の仕訳

10,000円の商品は注文のみで受け取っていないため、”仕入”てはいません。ここでの処理は、内金1,000円のみになります。

先ほどやりました。内金は、勘定科目、前払金で資産グループです。

現金(資産)の減少 = 貸方

前払金(資産)の増加 = 借方

受取時の仕訳

商品10,000円を受け取って、内金と相殺、残金は掛けです。相殺は、互いに帳消しにすることです。

商品を受け取りましたので、ここでようやく”仕入”となります。そして、代金は、前払金(内金)1,000円と掛け9,000円で支払いをしたということです。

仕入(費用)の増加 = 借方

前払金(資産)の減少 = 貸方

問題は、この場合の”掛け”です。何になりますか?

買掛金(負債)の増加 = 貸方

買掛金は、前払金との差額になります。

これで仕訳は完了です。

前受金の仕訳

取引:B店はAに商品10,000円の注文を受け、内金として1,000円を現金で受け取りました。その後、B店はAに商品を渡し、代金は内金と相殺して残金は掛けとしました。仕訳を商品注文時と商品受取時の2つしてください。

あなたがお店の立場でイメージしましょう。

注文時の仕訳

10,000円の商品は注文のみで渡していないため、”売上”てはいません。ここでの処理は、内金1,000円のみになります。

先ほどやりました。お店にとって内金をもらう(商品を引き渡す義務が発生する)というのは、勘定科目、前受金で負債グループです。

現金(資産)の増加 = 借方

前受金(負債)の増加 = 貸方

引き渡し時の仕訳

商品10,000円を引き渡して、内金と相殺、残金は掛けです。

商品を引き渡しましたので、ここでようやく”売上”となります。そして、代金は、前受金(内金)1,000円と掛け9,000円で受け取ったということです。

売上(収益)の増加 = 貸方

前受金(負債)の減少 = 借方

問題は、この場合の”掛け”です。何になりますか?

売掛金(資産)の増加 = 借方

売掛金は、前受金との差額になります。

仮払金、仮受金の仕訳

仮払金の仕訳

取引:Cが出張のため旅費のお金として現金10,000円を前渡ししました。その後Cが出張から戻り、10,000円の清算として、旅費として6,000円使ったと報告を受けて、残金を現金で受け取りました。仕訳を旅費前渡し時と清算時の2つしてください。

あなたが、会計部門担当の立場でイメージしましょう。

前渡し時の仕訳

10,000円の前渡しは交通費?宿泊費?とまだ内容が確定しないため、該当の勘定科目がわかりません。

そこで先ほどやりました、出張のために現金を前渡しするというのは、勘定科目、仮払金で資産グループで処理をします。

仮払金(資産)の増加 = 借方

現金(資産)の減少 = 貸方

精算時の仕訳

出張から帰ってきて、ここでようやく何に使用したのかが判明します。そして、仮払金した内容が、旅費6,000円と残金4,000円を現金で受け取ったということです。

< 勘定科目 >

  • 旅費(費用):旅費交通費(費用)という勘定科目でも出てきますが、文字通り旅行や交通費として使った(支出)ものです。

旅費(費用)の発生 = 借方

仮払金(資産)の減少 = 貸方

現金(資産)の増加 = 借方

残金は、仮払金と旅費の差額になります。

仮受金の仕訳

取引:Cが出張中、当座預金に5,000円が振り込まれていましたが、何の入金なのかわかりません。その後Cが出張から戻り、当座預金に振り込まれた5,000円は、売掛金の回収金額であることがわかりました。仕訳を内容不明時と内容判明時の2つしてください。

内容不明時の仕訳

5,000円の当座預金への入金は内容がわからないため、該当の勘定科目がわかりません。

そこで、内容不明だけども当座預金に入金があった場合は、内容がわかるまで勘定科目、仮受金で負債グループで処理しておきます。

当座預金(資産)の増加 = 借方

仮受金(負債)の増加 = 貸方

内容判明時の仕訳

出張から帰ってきて、ここでようやく何に使用したのかが判明します。そして、当座預金に入金した内容が、売掛金の回収であったことがわかりました。

仮受金(負債)の減少 = 借方

売掛金(資産)の減少 = 貸方

まとめ

いかがでしょうか。前払金、前受金、仮払金に仮受金と説明しましたが、グループを間違えないことが大切です。慣れてきている人ほど、”受”や”払”の文字に騙され、仕訳をミスしてしまいます。

まえはらかりはらしさん、まえうけかりうけふさい です。

勘定科目一覧

資産グループ

  • 前払金
  • 仮払金

負債グループ

  • 前受金
  • 仮受金

費用グループ

  • 旅費

基礎から始めたい方は、こちらです。→
基礎編:借方貸方どっちの覚え方。左右どっちに迷う仕訳を簡単に-基礎編-

第1回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第1回商品売買-

第2回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第2回現金-

第3回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第3回当座-

第4回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第4回小口現金-

第5回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第5回手形-

第6回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第6回為替手形-

第7回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第7回手形裏書値引-

第8回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第8回貸付借入-

第9回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第9回有価証券(株式)-

第10回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第10回有価証券(公社債)-

第11回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第11回未払未収金-

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第14回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第14回給料-

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第19回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第19回減価償却-

第20回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第20回売却-

第21回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第21回租税公課-

第22回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第22回資本金-

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第27回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第27回補助簿-

第28回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第28回小口現金出納帳-

第29回:仕訳を簡単にわかりやすく簿記3級合格レベルへ-第29回仕入買掛帳帳-

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