マーケティングプロセス基本的流れから分析手法、戦略策定まで。
投稿日:2018年2月8日 更新日:
マーケティング分析といっても様々な分析方法やフレームワーク(枠組み/手法)があり、どのプロセスで何を使って考え、何を分析したら良いのかわからない人は数多く存在します。『マーケティングプロセス』とは、マーケティングの過程や工程という意味でも用いますが、経営学用語にある一つです。例えば、モノやサービスを開発、製造、販売しようとする場合、まず市場環境を調査、分析、細分化(セグメント)して、その環境の中で誰を顧客(ターゲット)に売るのかを絞り込み、調査分析した市場では、そのモノやサービスがどのような立ち位置(ポジション)にあり、この分類してきた所に対して、どのような戦略策定(プロモーションなど)を行なっていくかという一連の流れを表します。この流れの中で各項目を考えるための方法が、色々な”マーケティング分析”と呼ばれる”フレームワーク(枠組み/手法)”としてあるのです。
ここでは、環境分析から戦略策定、実行検証までの一連の流れの中で、どんなマーケティング分析のフレームワーク(枠組み/手法)を使って、それが何を示すのかを基本的な流れの概要としてごく一般的な分析方法を簡単に整理して説明していきます。
『マーケティング』とは
そもそもマーケティングとは、何を表しているのでしょうか。簡単に言うと
- 顧客の求めるモノやサービスの価値を提供する。
- 顧客にその情報を伝え、購入、利用してもらい、対価であるお金をもらうこと。
これを生んでいくための戦略、仕組みを作っていくことです。
想像してみましょう。
もし、モノを販売すると考えた場合、
「何を開発、製造しようかな。こんな感じかな。。。」
「市場にどんなモノが求められているだろうか。これ、求められているかな。」
「誰に売ろうか。」
「その人たちに売るには、このモノは、ここのポジションだな。」
「値段はこれで、場所はこれで、ここに宣伝して。。よし!この方法で売ろう。」
となり、理想としては、
“販売したら、何もせずに勝手に売れ続けてくれる。”
ですよね。しかし、実際は、そう上手くはいきません。
この一連の流れが、”マーケティング”と呼ばれるものなのです。理想を生み出すために”戦略”を考えたり、”仕組み”を作っていくのです。
その際に最初によく出てくるワードとして
“ニーズ”と”ウォンツ”があります。”顧客の”とつけると耳にしたことはあるのではないでしょうか。これについては、予め知っておきましょう。
『ニーズとウォンツ』→ マーケティング簡略の流れとニーズとウォンツ
『環境分析』
環境分析とは、企業を取り巻く外部環境と内部環境について分析することです。
具体的には、
- 外部環境:市場や顧客 → どんなものが流行っているのか、求められているのか、競合他社など
- 内部環境:企業自身 → 組織、チーム、モノやサービスの強みと弱みは何かなど
となります。これらに主に使われるのが次の分析です。
経済状況や政治状況の把握 → 『PEST(ペスト)分析』
5つの圧力から収益性の把握 → 『ファイブフォース(5F)分析』
自社の強みと弱みの整理 → 『SWOT分析』
自社、競合、市場/顧客の把握 → 『3C分析』
『戦略分析』
戦略分析とは、戦略策定の核となる部分で、モノやサービスのブランドの方向性を、
- どの分類で(セグメント)
- 誰に対して(ターゲッティング)
- どの立ち位置で(ポジショニング)
アプローチしていくのか分析することです。
セグメント、ターゲット、ポジションの把握 → 『STP分析』
アプローチする対象顧客の絞り込みと把握 → 『ペルソナ分析』
『実行検証』
実行検証とは、実際にモノやサービスをどんな方法、価格で売っていくべきかの施策立案の分析することです。
具体的には、販売する
- 製品
- 場所
- 価格
- 販売施策
を考えます。マーケティング用語で”マーケティングミックス”と呼ばれる部分です。
4つの施策立案整理 → 『4P4C理論』
具体的実行施策の検討 → 『コンパスモデル7P7C7Cs』
番外編
分析をしてもその過程で漏れや重複などがあると余計な時間がかかってしまいます。そのための注意点を考えるフレームワーク(枠組み/手法)。
論理的思考の基礎 →『MECE』
問題解決のための分析 → 『ロジックツリーWHY,WHAT,HOW』
ネットだけや実店舗も含めて販売を考えている際、購入には必ずお客様の心理が働きます。その顧客心理を理解するフレームワーク(枠組み/手法)。
顧客心理と消費者行動 → 『AIDMAとAISAS』
売るためのセールスライティング(ネット販売など) → 『セールスライティング』
顧客と双方向でコミュニュケーションをして関係を築くフレームワーク(枠組み/手法)とメディア。
顧客コミュニケーション → 『インバウンドとアウトバウンド』
メディア戦略 → 『トリプルメディア種類と違い』
戦略策定から実行、効果検証から改善まで。
PDCAサイクル → 『PDCAサイクルを回す』
まとめ
マーケティング分析で主に何を使っていけば良いのかを説明してきました。実行、販売した後は、検証が必要になります。
これには、PDCAサイクルを使って検証を行なっていきます。自社のモノやサービスについて考えるにあたり、該当するものを選択して総合的に判断していくことが大切です。
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