ペルソナマーケティングの意味とは。ペルソナの作り方を簡単整理。
投稿日:2017年12月2日 更新日:
Persona(ペルソナ)とは”外的人格”と訳される英語です。このペルソナマーケティングとは、商品、サービスにおいて、具体的な顧客像を描くものです。特にSTP分析などの”ターゲット(target)”設定との違いが曖昧になるマーケティング用語で、PASONA(パソナ法則)とも混同してしまいます。最も重要とされる人物像はどんな人なのでしょうか。これらの違いからペルソナ自体の意味や項目による作り方を簡単に整理して、概要を理解しましょう。
ペルソナマーケティングとは
企業がモノの販売やサービスを提供することを考える際、”顧客”つまり、購入してくれるお客様を想定します。ペルソナは、”人格”と訳されるように、そのモノやサービスの顧客が誰なのか?
『ペルソナ』とは、
つまり、モノの購入やサービスを受ける顧客の具体的人物像のことです。
モノの販売やサービス提供前の架空のユーザー、架空のモデルともいえます。この顧客(具体的人物像)に対して、ニーズを満たすようにモノ、サービスの設計をする手法を「ペルソナマーケティング」といいます。
PASONA(パソナの法則)との違い
パソナの法則は、顧客心理を誘導し、主にネット広告メディア、DM(ダイレクトメール)やセールスレターなどの文章を書く(コピーライティング)方法です。顧客心理をコントロールして、自社のモノ、サービスに繋げていくよう戦略立ていくものです。
つまり、人物像の設定云々ではなく、顧客の心理を主として、モノの購入、サービスを受けてもらうためにどうするかに重きが置かれているのです。
この点で、大きく異なります。
詳細参考→PASONAの法則
ターゲット(Target)との違い
マーケティングでの”ターゲット”は、抽象的な人物像の設定のことです。今日では、あまり違いがなく、ターゲットといっても、より具体的な人物像の設定まで掘り下げていくことがあります。
つまり、基本的な意味は、
ペルソナ = 具体的人物像の設定(実際のリアリティのある一人の人)
ターゲット = 抽象的人物像の設定(一般的概念)
例えば、”20代女性”。これは、ターゲットですが、”20代女性””会社員””ダイエットのためジム通い”と設定するのがペルソナです。
詳細参考→STP分析
ペルソナを作る項目
作る要素、項目は、様々あります。
- 年齢
- 性別
- 年収
- 職業
- 家族構成
- 結婚の有無
- 趣味
- 悩み
- 生活スタイル
- 情報はどこからとるのか
- SNSの利用度
ありとあらゆるものが項目になります。このような中、もし、間違ったペルソナを設定してしまうと全く意味をなさないモノ、サービスを提供してしまう可能性があります。
究極的には、モノ、サービスを受ける”一人の人物”に設定できることが重要なので、そのためには、どのような方法であっても
「リサーチ」
が必要になります。アンケートや現場での情報収集、手法は様々です。
また、経済産業省や総務省で人口や業界の統計を見ることができるので、このようなものも利用できます。
経済産業省→ http://www.meti.go.jp/statistics/index.html
総務省→ http://www.stat.go.jp/data/index.htm
例えば、ペルソナで”20代女性。会社員でジムに通っている人。”とした場合、本当にその属性に企業のモノやサービスに需要がなければなりませんよね?
まとめ
ペルソナ設定で重要なのは、
誰にでもわかるリアルな人物像を設定し、対象とすること
です。
そして、市場の変化とともにペルソナも変化していくので、定期的なチェックが必要です。
スポンサーリンク