3C分析とSWOT分析の違いと目的。自社、市場、顧客、競合。
投稿日:2018年2月6日 更新日:
『3C分析』とは、3つの項目「自社(Company)」「市場/顧客(Customer)」「競合(Competitor)」の英語表記の頭文字をとって”3C”と呼ぶマーケティング分析方法の一つです。これは、自社の視点で外部環境を内部環境をみて、市場環境の分析を行い、事業の立ち上げや新規参入、戦略の見直しなど、戦略立案の際に主に用いられるフレームワーク(枠組み)ですが、同じような方法になるSWOT分析(機会と脅威、強みと弱み)と何が違ってくるのでしょうか。そして、どのようなやり方、順序で行なっていくべきなのでしょうか。3C分析の項目からSWOT分析との違いや目的までわかりやすく整理していきます。
『3C分析』とは
外部環境と内部環境の
- 自社(Company)
- 市場/顧客(Customer)
- 競合(Competitor)
各項目を自社の視点で分析して、
- 市場への新規参入
- 戦略の見直し(事業たモノ、サービス自体)
- モノやサービスが顧客ニーズと合致しているか
- 競合他社より有利なポイントがあるか
このようなことを検討するために用います。
また、項目の「市場/顧客」「競合」が“外部環境”となり、「自社」が“内部環境”となります。
分析の順序は、外部環境→内部環境の順で行う場合が比較的多くなります。
それでは、各項目をみていきます。
自社(Company)とは
- 自社のモノ、サービスの売上高、原価率、利益率などの数値
- 顧客のニーズへの対応
- 経営資源(ヒト、モノ、カネ、情報)
- 技術力
など、競合他社との関係において、
- 自社の強みは何なのか
- 現状の対応とその成果
- 課題
を把握していきます。
市場と顧客(Customer)とは
- 顧客は誰なのか(現状顧客と潜在顧客)
- 顧客の価値観
- 市場と顧客ニーズ、価値観の変化
など、
- 市場規模
- 市場の成長性
- 顧客のニーズ
について、現状と変化を把握していきます。
競合(Competitor)とは
- 競合他社のモノ、サービスの売上高、利益
- 顧客ニーズへの対応
- 市場、顧客への対応
など、自社と競合他社を比較して、市場、顧客への対応による
- 成果となぜできたのかの理由づけ
- 今後の課題
について、把握していきます。
SWOT分析との違い
簡単に言えば、3C分析とSWOT分析は、殆ど同様と考えても間違いではありません。
SWOT分析の要素である”強みと弱み””機会と脅威”は、3C分析でいうところの
“強みと弱み” = “自社”
“機会と脅威” = “市場/顧客と競合”
といえます。
『SWOT分析』詳細 → SWOT分析の要素
しかし、3C分析は、SWOT分析よりより“具体的”である点が唯一“違い”と捉えることができます。
つまり、SWOT分析では、弱みを含めての“現状整理”の意味合いが強く、その上で3C分析によって“具体化”して、戦略策定をしていくイメージです。競合他社がまだ築いていない顧客のニーズへどう対応していくかに重きを置いているといえるかもしれません。
『ニーズについて』→ マーケティングとはの簡単基礎
まとめ
先述したように順序としては、
市場/顧客 → 競合 → 自社
で分析を行い、“市場/顧客分析”で“顧客ニーズ”の変化を捉え、“競合分析”で“競合他社の取り組み”を把握し、“自社分析”で“現状の対応と成果、今後の課題”を掴んだ上で、
“自社が取り込める顧客ニーズ”への戦略
を練る流れとなるのです。
そして、それが、新規事業なのか、現状事業の撤退などを検討するか、現状、顧客ニーズと合致しているのかを”題材”として考えていきます。
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