4P分析と4C理論のマーケティングミックス分析とは何かの概要。
投稿日:2017年11月28日 更新日:
4P分析と4C理論の組み合わせを意味するマーケティングミックスとは、企業のマーケティング戦略でマーケティングツールを組み合わせることです。モノ(商品)やサービスを販売するにあたっては、何かしらの戦略を立て、計画をして、実施します。これは、基本の必須要素です。何か出せば売れるという状況ではない今日、市場の動き、消費者の欲求などを正確に具体的に捉えて商品販売を考えることは、非常に重要になっています。その基本となるのが、戦略分析をするマーケティングの4P分析と4C理論です。これらは、何を指し示しているのか。わかりやすく簡単に、まずは基本概要を把握しましょう。
マーケティングの4P分析
これは、企業側、モノやサービスを販売、提供する側の視点として、戦略や計画を立てるとき考慮しなければならない4つの要素のことです。各頭文字をとって4Pとなります。
- 製品、サービス(Product/プロダクト)
- 価格(Price/プライス)
- 流通経路(Place/場所)
- 販売促進(Promotion/プロモーション)
Product(製品/サービス)
販売しようとしている製品、サービスは何か?を明確にします。
- 品質
- 機能
- 特徴
- 種類
- デザイン(パッケージ/容器)
- 名前
Price(価格)
販売しようとする製品の価格です。
- 利益の確保
- 値ごろ感(製品の価値と価格のバランス)
- 高級なのかそうでないのか
- 希望価格の設定
- 値引きの可否
値段の適性は重要です。消費者の感じ方としては、安すぎると品質に不安を持ちますし、高すぎると良いと思っても、そもそも買えないやなぜそんなに高いのか?と気になってしまします。
Place(流通経路)
製品を販売する場所や流通させるために付随する経路のことです。製品が消費者(お客様)に届くまでの経路の検討です。
- 販路、販売チャネル(製品、サービスをどこで売るのか)
- 販売地域
- 物流(倉庫、発送)
- 在庫
- 陳列方法
消費者が手に入れる場所がなくては、購入できませんし、そのために製品を届ける手段もなくてはいけません。在庫がなければ、売上機会の損失にもなります。
Promotion(販売促進)
広告宣伝のことです。製品、サービスを消費者に認知してもらうための手段です。
- イベント
- キャンペーン
- CM
- 雑誌
認知されなければ、購入に結びつきません。
マーケティングの4C理論
これは、消費者側、モノやサービスを購入、受ける側の視点として、戦略や計画を立てるとき考慮しなければならない4つの要素のことです。つまり、買い手のこと(気持ち)も考えましょうねということです。買い手のことを考えた上でないと4Pは、成り立ちません。そして4P同様、各頭文字をとって4Cとなります。
- 顧客価値(Customer value/カスタマーバリュー)
- 顧客コスト(Customer cost/カスタマーコスト)
- コミュニケーション(Cummunication/コミュニケーション)
- 利便性(Convenience/コンビニエンス)
Customer value(顧客価値)
製品やサービスで
- 何が求められているのか
- 製品、サービスを利用することでどんなメリットがあるのか
- 消費者のどんな問題課題を解決してくれるのか
つまり、購入動機やニーズ、ウォンツを満たすことができるかを考えます。消費者にどのようなメリット、どのような価値を産んでくれるのかということです。
ニーズ・ウォンツ戦略概要→マーケティングとは簡単にいうと何かがわかる基本と意味の戦略入門
Customer cost(顧客コスト)
製品やサービスを購入するにあたり、
- 売っているお店、サービスを提供するお店へ行くまでの交通費
- 時間的コスト
- 発送費
つまり、製品、サービスを購入するにあたっての消費者が負担するトータルのコスト(費用)です。
Communication(コミュニケーション)
製品やサービスを購入するにあたり、
- 顧客との双方向における関係性の構築
- アフターサービス
- コミュニティの構築
- プロモーション手段
4Pのプロモーションの対称的になる考えです。宣伝や告知しても一方通行では、顧客との関係性は構築できません。つまり、売り手が発信して、買い手が受け取る。それによりお互いに納得し合うことでプロモーションが確立するのです。
Convenience(利便性)
製品やサービスを購入するにあたり、
- 購入しやすい場所か
- 便利か
- 在庫切れでもすぐ入荷するか
- アフターフォローなど受けれる期間が短くないか
つまり、消費者の利便性です。買いたいときに購入できる場所があるか。を基本にアフターフォローはどうなっているかなどを考えなくてはいけません。
付加価値詳細→
商品コンセプト作成やブランド設計の作り方
付加価値をつけて商品やサービスを高めて
商品のターゲット層の設定や決定に通販サイトを参考
顧客満足度(CS)の向上は付加価値
まとめ
4Pと4Cは、それぞれ関係性を保ち、双方向で対称的に考えなくてはいけません。
- Product(製品、サービス) ⇆ Customer value(顧客価値)
- Price(価格) ⇆ Customer cost(顧客コスト)
- Place(流通経路) ⇆ Convenience(利便性)
- Promotion(販売促進) ⇆ Communication(コミュニケーション)
このように、より具体的に落とし込んで行くことが重要です。
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