フランチャイズ(FC)とボランタリー(VC)とレギュラー(RC)の話
投稿日:2017年11月25日 更新日:
フランチャイズチェーン(FC)とは、ボランタリーチェーン(VC)やレギュラーチェーン(RC)とは何かを簡単にわかりやすく違いや特徴や意味、メリットやデメリット、組織小売業の種類についてみていきます。フランチャイズ契約は、非常に有名なのでイメージできるのではないでしょうか。また、消費生活協同組合(生協/COOP)も補足として説明していきます。
組織小売業とは
これはなかなか聞き慣れない言葉です。
組織小売業とは、
店舗運営や売場を標準化(そのまま真似できる形)した店舗が、これを活用して事業を展開することです。
つまり、同じような商品を同じように販売できる店舗を増やしていくことになります。これによるメリットは2つあります。
- 店舗運営のための様々なコストを節約、軽減できる。(ローコストオペレーション)
- 本部に販売力や購買力(仕入れ力)が予めある。(バイイングパワー)
そして、これらの形態が3つあります。
組織小売業の形態
この組織小売業の形態(種類)が、3つあるのです。
- フランチャイズチェーン(FC)
- ボランタリーチェーン(VC)
- レギュラーチェン(RC)
それぞれの特徴をみていきます。
フランチャイズチェーン(FC)
フランチャイザー(本部となる会社)とフランチャイジー(加盟店)が個別に契約するものです。
加盟店は、契約をすると本部から
- 商標(セブンイレブンならセブンイレブンという名前)の利用
- 店舗経営のノウハウ(やり方)の提供
これらを受けます。その替わりに本部に
- ロイヤリティー(経営指導料などの対価)を支払う
となります。
また、本部と加盟店の利益は独立していると共に、加盟店同士の繋がりがないのが特徴です。
コンビニエンスストア(CVS)で多く存在する形態です。
CVSなど詳細:GMS/SM/HC/SC/CVSとは
ボランタリーチェーン(VC)
各独立した小売店(卸業も含む)が、独立性を保ったまま、同じ目的を持って組織化し、自主的に運営上の共同活動をしていきます。
本部が存在しますが、加盟店が主体となって結成しています。つまり、
- 加盟店同士、加盟店本部との繋がりが強い
- お互いに協力し合い運営
となるのです。そして、利益に関しては、
- 本部の利益が加盟店に還元される
となります。
仕入れや設備投資に関しても、単独で行わなくてはならなかったものが、共同で行えるため、それらがコスト削減に繋がります。消費者ニーズの情報も共有ができます。
また、協力し合って運営しているため、もちろん横の繋がりがあります。これが特徴です。
レギュラーチェーン(RC)
本部と店舗が単一資本(同じ会社)で多店舗展開を行う企業の形態です。
いわゆる直営店と呼ばれる形です。同じ会社なので、自社の従業員で運営から予算、売上管理を行います。この多店舗展開をしている企業では、FC事業も行なっている所が多く存在します。つまり、同じ企業内で直営店(RC)とフランチャイズ(FC)が存在することになります。
直営店とフランチャイズ店の両方がある企業でも、消費者目線からは、お店自体の名前は一緒なので、判断がなかなかできません。(TAUTAYA、東急ハンズ、PLAZAなど意外と多くあります。)
消費生活協同組合(COOP/生協)
番外編ですが、生協(コープ)という形態です。COOP(コープ)は、英語のco-operativeから取られています。
- 消費者一人一人がお金を出し合い、共同出資して組合員となる非営利団体
- 組合員が集まって、商品の共同購入(まとめ買い)を行う
つまり、運営者自身も消費者なので、消費者が、消費者のために、消費者自身で運営する組織といえます。
まとめ
それぞれの特徴を示してきました。
イメージを纏める(まとめる)とこのようになります。
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