問題解決手法のフレームワーク。課題解決にも使えるロジックツリー
投稿日:2017年11月10日 更新日:
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問題解決と課題解決の方法でどちらにも使える万能マーケティング分析のフレームワーク(枠組み)がロジックツリーです。ところで、”問題”と”課題”とは何が違うのでしょうか。また、意味を混同してしまう基本であるMECE(ミッシー/ミーシー)との違いとは。ロジックツリーの手法とは、抽象的なことを具体的なことに論理展開するために利用するもので、ビジネスでなくても自己啓発や成長、自分磨きを客観的に整理する場合にも流用できるロジカルシンキング(論理的思考)のツール(道具)の一つです。WHY(なぜ)、HOW(どうやって)、WHAT(なに)の3つの各要素をそれぞれツリー状で検討、論理展開していき、わかりやすく具体化、可視化させます。そして、その基本としてMECEの意味をここでは、使い方を簡単に覗いていくので、自社、仕事、個人で利用できるように身につけましょう。
『問題』と『課題』の違い
例えば、”プロジェクトの進捗が遅れて、納品に間に合わないので、スケジュールを再構築した”とします。この時の問題と課題は、何でしょうか?
この場合、”プロジェクトの進捗が遅れている”が、”問題”で、”スケジュールを再構築”が、”課題”となります。どういうことかというと、
『問題』とは、「起こっている事実(原因)」です。
『課題』とは、「具体的な行動や目標(起こっている事実を改善する取り組み)」です。
これから、ロジックツリーについて説明していきますが、『問題』を先頭に置く、『課題』を先頭に置く、どちらでも可能です。先例の場合、原因のツリーWHYで”プロジェクトが遅れている”とした場合、最終的な項目に”スケジュールの再構築”と出てくる可能性が高くなります。そして、”スケジュールの再構築”を先頭にもできます。
もう少しみていきます。例えば、”掃除機が壊れた”とした場合、
「なぜ掃除機が壊れたのか?」(WHYのツリー/問題解決)を先頭として、”棚にぶつけた””経年劣化”などの理由が出た後で、
結果、「新しいのを買う」と導き出されました。すると今度は、
「新しいのを買うためには?」(HOWのツリー/課題解決)を先頭として、”お金を貯める””中古でも良い”など理由がきて、結果が導き出されます。
このように解決していく手法がロジックツリーなのですが、この方法を簡単にまとめていきます。
ロジックツリー要素
- WHY:原因のツリー
- HOW:方法のツリー
- WHAT:要素のツリー
ロジックツリー(logic tree)は、ツリー(tree)つまり、”木のような形”で具体化しながら図にしていきます。縦でも横でも構いませんが、根本となる問題(イシュー)を最初に置き、その後、個別・具体的に項目を展開していき、業務や行動、実施に移せるところまで項目を掘り下げていきます。そして、項目は”ボックス”と呼ばれます。
そのイシュー(問題、課題)を何にするのかが、先の3つの要素となります。
WHY(原因のツリー)
問題、課題の原因を検討する場合に用います。イシューに「なぜ〜なのか?」と既にわかっている問題課題を置いて、その後、「なぜ?」を繰り返し問いながら、原因に当たるものを項目にして、展開していきます。
これが具体的かつ実施などのレベルまで達したところで、解決策を検討していきます。
例えば、「なぜ、あの人は忙しそうなのか?」をイシューとした場合に、「業務量の多さ」「業務の優先順位がない」などと2つに分かれ、さらに「なぜ業務量が多いのか?」「なぜ優先順位がないのか?」とそれぞれの項目について、考えていきます。
HOW(方法のツリー)
行動や目標に対して、その手法や方法を検討する場合に用います。イシューに「目標〜をするには?」を置いて、その後、「どうやって?」を繰り返し問いながら、目標達成するための手法や方法を項目にして、展開していきます。
主にイシューの次の項目をヒト・モノ・カネ・情報と分けると容易に展開していけます。
例えば、「売上目標◯円」をイシューとして、次の項目には「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」としていき、さらに「どうやって?」を練っていきます。
WHAT(要素のツリー)
イシュー(問題、課題)を形成している要素に対して用い、物事の全体像を把握するのが容易になります。
簡単な例では、会社の組織図です。社長がイシューにいて、項目に◯◯事業部、XX事業部と分かれ、さらに枝分かれしていくよく見るものです。
ロジックツリーとMECE(ミッシー/ミーシー)の違いと意味
MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)は、ミッシー(ミーシー)と読み
「重複がなく、漏れがないこと」を意味します。
ロジックツリーなど複数の要素や幅広い範囲を分析や整理する際に、このMECEが必要となる考え方なのです。
今まで見てきたようにロジックツリーでは、イシューの後、項目に分かれますが、この際、項目は、重複してはいけませんし、漏れなく行うことが重要ですよね。
これがMECEです。ロジックツリーに限らず、様々な分析のフレームワークを用いて、戦略分析をするときの考え方の基本のことで、「重複なく、漏れなく」のことを示します。
つまり、論理的思考(ロジカルシンキング)の基本ルールと捉えてください。
MECE詳細:論理的思考(ロジカルシンキング)の分析方法と意味とは何なのさ?
<MECEが入口の戦略分析参考>
3C分析:「市場と顧客」の3C分析
SWOT分析:「脅威と機会」のSWOT分析
ファイブフォース分析:「5つの脅威」のファイブフォース分析
PEST分析:「外部環境分析」に役立つPEST分析
まとめ
ロジックツリーの基本を説明しました。最初の例の”スケジュールの再構築”が方法のツリーHOWで先頭に来ることが理解できるのではないでしょうか。
やはりビジネスにおいて用いられることが多くありますが、個人としても、目標をイシューとして、展開しつつ考えることで、頭にあったものが整理され、よりわかりやすくなりますので、お試しください。
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