ペスト(PEST)分析とは外部環境分析に役立つフレームワーク

投稿日:2017年11月7日 更新日:

自社を取り巻くビジネスの外部環境から経営・事業戦略や新製品のマーケティングのために分析するフレームワーク(枠組み)がPEST分析です。「市場と顧客」の3C分析「脅威と機会」のSWOT分析「5つの脅威」のファイブフォース分析、と合わせて精度の高い戦略をしていくための外部要因の分析がこれです。これは4つの要素から構成され、それぞれ業界、業種、時代に合わせて考えていかなくてはならず、政治(Politics)、経済(Economy)、社会(Society)、技術(Technology)から構成されます。この頭文字をとり、PESTと呼び、そしてこれは、マクロ環境を要因とした分析方法です。マクロ環境とは、企業自らがコントロールすることができない環境を意味します。

PEST分析4つの要素

  1. 政治的要因:Politics
  2. 経済的要因:Economy
  3. 社会的要因:Society
  4. 技術的要因:Technology

政治的要因(Politics)

Politicsは、自社ビジネスに関連する政策(政治)、法制度の状況の分析です。

  • 政府の政策転換
  • 法律改正
  • 国際情勢、貿易状況

など。

例えば、

  • 新商品開発に投資していたら、政策転換で意味をなさなくなった。
  • 適法だったものが法改正で違法になる。
  • 取引先の国で紛争が起きてしまった。

このようなことです。

経済的要因(Economy)

Economyは、景気や雇用、物価変動の状況の分析です。

例えば、

  • 1ドル=100円だったのが、120円になる

などです。この場合、輸出入をしている企業は、この20円の差がコスト上昇や利益減少など大きな変化を受けます。

社会的要因(Society)

Societyは、人口構成、消費者のライフスタイルや考え方、流行の変化の状況の分析です。

例えば、

  • 少子高齢化
  • ワークライフバランス

などです。週休3日制の導入、低価格高品質思考がこれにあたります。

技術的要因(Technology)

Technologyは、新技術、ITの進歩の状況の分析です。

例えば、

  • IoT(Internet of Things):様々なモノがインターネットと繋がっていく
  • 電子書籍
  • 様々なモノの自動化

などです。

まとめ

PEST分析は、簡単にいえば、P、E、S、Tそれぞれの環境から起こる可能性のある先の未来を予測するための視点です。”外部環境”の確認といえます。これにより、戦略立てや製品開発に役立てていきます。つまり、求められ、状況にマッチしていて、供給する価値あるものなのか否かを判断するのです。

しかしながら、これだけではまず足らず、戦略を立てていくには、

「市場と顧客」の3C分析

「脅威と機会」のSWOT分析

「5つの脅威」のファイブフォース分析

のような、より綿密に他の分析を併用して行う必要があります。

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