インバウンドマーケティングとは何か。意味や手法、違いを簡単に。

投稿日:2018年1月22日 更新日:

マーケティングの手法として比較されることの多い『インバウンド(英語inbound)』と『アウトバウンド(英語outbound)』。手法の違いから意味について、英語訳からポイントを簡単に誰でもわかりやすいように整理していきます。因みにここでの『インバウンド』の意味は、「訪日外国人」のことではありません。BtoB(企業間取引)であれ、CtoC(個人間取引)であれ、大切なのは『お客様(取引先/消費者)に必要な情報を必要な人に適切な方法で適切な時に知ってもらえるように伝えられること』です。この考え方は、インバウンドマーケティングでもアウトバウンドマーケティングでも必須の共通点といえます。

“英語”の意味と”マーケティング”での意味

『インバウンド』と『アウトバウンド』の英語での意味に触れます。

  • Inbound(インバウンド):内向きの
  • Outbound(アウトバウンド):外向きの

ここでの”Bound(バウンド)”は、”〜行き(電車やバス)”に似た意味になっており、それが”イン”なのか”アウト”なのかとなります。つまり、”内向きに入ってくる””外向きに出していく”となります。

マーケティングに変換すると、

  • インバウンド:企業 ⇄ お客様(取引先/購入者/消費者)
  • アウトバウンド:企業 → お客様(取引先/購入者/消費者)

矢印の方向をよく見てください。簡単に概要を捉えてしまえば、

インバウンドは『双方向』、アウトバウンドは『一方通行』

となります。

『アウトバウンドマーケティング』とは

『アウトバウンドマーケティング』とは、

受け手側の意思(興味の有無など)は無関係に、半ば強制的に売り手側が「情報」を押し付ける方法です。

*「情報」とは、営業電話やメールの他、展示会などのイベント、広告など*

受け手側にとっては、興味があれば必要な情報になりますが、興味もなければただの押し売りになり煙たく感じる場合があります。興味なく必要のないメールとか送られてきませんか?

つまり、『アウトバウンドマーケティング』とは、

企業の都合、タイミングで”発信”や”アプローチ”を行うマーケティング施策

のことです。

アウトバウンドの『一方通行』がわかると共に、比較的に不特定多数を対象としています。また、これを行うことにより、徐々に実際のお客様がどういう人や場所なのか、対象を絞り込んでいくことも可能ですよね。

しかし、昨今のインターネットやSNSの発達によって、自らで情報を検索して欲しい情報を手に入れることができるようになりました。そうなると上記のようなものは益々煙たく感じるようになり、メールは開封せず、もっと言えば、テレビのCMですら不必要に感じてきます。

このような背景があって『インバウンドマーケティング』が主流となってくることとなるのです。

『インバウンドマーケティング』とは

『インバウンドマーケティング』とは、

受け手側が能動的意思で「情報」の取捨選択を行い、売り手側は、受け手側を引き込んで行く方法です。

*「情報」とは、検索エンジンやSNS、ホームページ(ブログ)など*

受け手側は、興味があるモノやサービスについての情報を自ら調べ、売り手側は、「情報」を発信します。

つまり、『インバウンドマーケティング』とは、

企業は、興味を惹く「情報」を発信し、受け手側に見つけてもらい、段階的にコミュニケーションをとって行くことで”顧客(購入者/愛用者)”になってもらうマーケティング施策

のことです。

インバウンドの『双方向』がわかると共に、対象が明確化していきます(受け手側が見つけてからコミュニケーションを取っていくため)。また、これを行うことにより、

受け手側が見つける→コミュニケーションで信頼構築(疑問/不安の解消など)→お客様になっていく→実際に購入

というプロセスを踏むことになります。また、売るべき相手(ターゲット)が明確になってくるため、都度の戦略を立てやすくもなります。

ターゲットを探る→ STP分析方法 PERSONAマーケティング

そして、信頼関係を構築するに当たってのコミュニケーションのやり方は顧客心理にも大きく影響します。

『顧客心理』→ AIDMAとAISASマーケティング PASONAの法則

『販売、購入までのコミュニケーションプロセス』→ プロダクトローンチ基礎編 実務編

まとめ

『アウトバウンド』が悪いかの様な印象がありますが、そういうことではありません。例えば、全く認知のない企業が、商品やサービスの場合、広告(中吊りなど)に投資して、先に顧客の掘り起こしや認知を先行させる際には効果的です。

したがって、状況に応じて、そして、ターゲットなどに応じて『アウトバウンド』と『インバウンド』を組み合わせていくことが重要なのです。

そして、『インバウンド』については、顧客になり得る受け手側の”興味”の継続が必要です。リンクにもありますが、そこには顧客心理が大いに関わってきますし、その受け手が今、購入までの段階のどこに位置しているのかを把握して、適切な情報発信が必要になります。

“情報発信”とありますが、これは様々な方法があります。広告、ブログまたはホームページ、メルマガ、SNS発信、チラシ、CMなど数えればいくらでも出てきます。

難しい用語を使えば、BtoB(企業間取引)やCtoC(個人間取引)やBtoC(企業と個人の取引)どれにしても

『お客様(取引先/消費者)にとって必要な情報を必要な人に適切な方法で適切な時に知ってもらうように伝えられること』

これが重要なのです。

企業側は、これを理解して、自社が取るべき効果的施策を見出すのです。

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