命題の解き方とコツ。真偽と対偶と逆と裏とは何かをわかりやすく。
投稿日:2018年7月15日 更新日:
学生時代には習い、社会人になるとSPIの問題で遭遇する”命題”。数学での命題とは、例えば、「AならばBである」のように、真偽(正しいか正しくないか)の判断対象となる文章を指します。解き方のコツとしては、対偶が一つのポイントとなるのですが、ここでは例題を挙げつつ、用語の意味を押さえて基本パターンを攻略できるようにわかりやすく説明していきます。
命題の用語
最初に押さえておきたいのは、用語の意味です。早速みていきましょう。
・真(しん):命題が正しいとき → AならばBである
・偽(ぎ):命題が間違っているとき → AなのにBがない
・対偶(たいぐう):命題の対(つい)になるもの → BでないならばAでない
・逆(ぎゃく):命題の反対 → BならばAである
なかなか言葉では難しいですよね。
シンプルに図にしてみます。
命題関係図
対偶と逆、裏を図にすると上記のようになります。用語の意味にとらわれ、難しく考えず、この図をイメージできることが大切です。
そして、問題の解き方でポイントとなるのが、対偶関係にある命題を考えることで、
『ある命題が”真”である場合、その対偶関係にある命題も”真”になる』
という関係性です。
例えば、”パソコンをする人は目が悪い”という命題が”真”の場合、”目が悪くなければパソコンをしないい人”という対偶も”真”になります。
問題の解き方のポイント
先述した、ある命題が”真”である場合、その対偶関係にある命題も”真”になるという考え方を基本として、実際に解く際には、これを“記号”で表すと時間が削減できます。
記号??
記号といっても” ○ と X “で表せば良いのです。解き方を順番にみてみます。
例えば、”仕事ができる人は余裕がある人”とあった場合、
- 仕事ができる人→○ 余裕がある→○
- 対偶を考えます。記号で表すならば、この場合両方”X”になれば良いので
- X→余裕がない X→仕事ができない
- 命題が真であれば、その対偶も真なので
- “余裕がない人は仕事ができない人”というのが真になります。
このように順番に考えていきましょう。
新たな命題
少し応用になる場合、2つの命題が成立するとき、正しいものは〜という問題が出てきます。この際も慌てず、基本に忠実に考えていくと見えてきます。
先ほどの例に付け加えてみます。
“仕事ができる人は余裕がある人”、”余裕がある人は効率的である”この2つが成立するとき、
- 仕事ができる人→○ 余裕がある→○
- 対偶:X→余裕がない X→仕事ができない
- 余裕がある人→○ 効率的→○
- 対偶:X→効率的でない X→余裕がない
- ②と④を繋げてみる
- “仕事ができない人は効率的でない”
繋げることで⑥の新しい命題ができるのです。
まとめ
基本パターンを紹介しましたが、”BでないならばAでない”という命題が核になる場合ももちろんあります。しかし、上記で説明してきた考え方を守れば解くことができます。
年齢算 仕事量 速度/距離/時間 旅人算 つるかめ算 食塩水の濃度 数列
ポイントを整理しましょう。
- ある命題が”真”である場合、その対偶関係にある命題も”真”である。
- 命題の文でのAとBを” ○とX “にしてみる
この2点をポイントに解いていくことが重要です。これは、2つの命題が出てきても変わりません。SPI問題を解かなくてはいけない機会のある方は、問題数を解いて慣れることも必要です。
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