構成比の求め方。計算と意味をわかりやすく割合や比率をみてみる。

投稿日:2018年3月10日 更新日:

構成比とは、または、構成比率とは。”売上構成比”や”売場構成比”と使われることが多いのではないでしょうか。占有率とも似ていますが、これは主に市場シャア、市場占有率などと外部との比較の際に用いられます。一方、この構成比は、自社内、自店内の売上に対して、各ジャンルごと、各商品ごとが占める金額や割合を確かめるのが主です。英語では、コンポジション・レイシオ(Composition ratio)、Compositionは”構成”、ratioは”比や比率”と表されます。売上構成比の場合は、単に”Composition of Sales”となる場合もあります。では、この”構成比率”は何を計算して、何を意味するのか。それらを言葉の意味から順に”簡単わかりやすく”で説明していきます。

『構成比』とは

“ある項目”が”全体”に対して占めている割合

のことです。

この時、全体を100%とした場合に”ある項目”の占めるパーセンテージ(%)で示しますが、正しくは、

『構成比率』と呼ばれます。

全体となる基準が自社の”売上高”なのか、お店であれば”店舗面積”なのかによって、前者は、「売上構成比」、後者は、「売場構成比」になります。「売場構成比」については、面積ではなく”売上高に対して”の場合も多々あります。それらは、自身の職種によっての判断が必要です。

計算式

構成比 = (カテゴリー/項目/要素) ÷ 全体の売上高

構成比率(%) = (カテゴリー/項目/要素) ÷ 全体の売上高 x 100

 

例えば、ABスーパーに”肉屋””魚屋””米屋”があったとします。

ABスーパーの今月の売上高は、2,000,000円でした。肉屋は850,000円、魚屋は550,000円、米屋は600,000円でした。その時の各構成比を計算してみます。

肉屋 = 850,000円 ÷ 2,000,000円 = 0.425(42.5%)

魚屋 = 550,000円 ÷ 2,000,000円 = 0.275(27.5%)

米屋 = 600,000円 ÷ 2,000,000円 = 0.3(30.0%)

となります。ABスーパーの売上高(2,000,000円)を100%とすると、その100%のうち、

肉屋42.5%、魚屋27.5%、米屋30.0%の売上高を占めているということがわかります。因みですが、それぞれを足す(足し算)と100%となります。

これは、店舗全体としていた場合でした。では、肉屋だけの売上構成比を見たいとします。

肉屋の今月の売上高は、850,000円。豚肉が260,000円、牛肉が590,000円でした。

豚肉 = 260,000円 ÷ 850,000円 = 0.3058…(約31.0%)

牛肉 = 590,000円 ÷ 850,000円 = 0.6941…(約69.0%)

となります。さらに、豚肉(260,000円)の中では、牛肉(590,000円)の中ではと。。。

このように、

  • 全体の中での各ジャンルの構成比
  • 各ジャンル内での構成比(例えば、文房具内でのシャーペンと鉛筆など)
  • さらなるジャンル内での商品レベルでの詳細構成比(例えば、文房具内での色やメーカーなど)

と計算できます。

構成比の全体の基準を変化させ、『”基準”を何にするか』で占める割合が計算することができます。

まとめ

この”〜比””〜率”には様々ありますので、興味がある方はご参考ください。

利益率と粗利率と原価率  在庫回転率 粗利率とマージン?  GMROI  棚卸回転率

ロス率 稼働率 限界利益率 リピート率 人件費率 付加価値率 占有率(市場シェア)

『構成比』については、店全体の売上高から各ジャンルやカテゴリー、そして各ジャンルの売上高からジャンルやカテゴリー内での構成比。さらには各ジャンル、カテゴリー内の各商品毎の構成比と計算できます。

これにより、何をするのか?

全体の売上高に対して、

  • 自社、店舗での各ジャンルや項目が全体に対してどのくらい占めているのか
  • ジャンル毎の商品では何が占めているのか

大きくこの2つが把握できます。

それにより、

  • 企業としての投資(力の入れ具合)の見直し
  • 店舗での売場構成の見直し

このような分析に利用します。自社や自店舗で各項目(ジャンルやカテゴリー)がどのくらいの売上高を占めているのかは、漠然と他と比べて、売れてる売れていないだけを知っておくだけでも指標になります。

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