占有率の計算方法や市場シェアとシェア率とはをわかりやすく確認。
投稿日:2017年10月19日 更新日:
占有率とは、マーケットシェア(market share)や市場シェア(絶対的、相対的)というと耳馴染みがあるでしょう。占有率とは、まさにそれを表す指標のことです。市場シェア率とも呼びますが、計算式を用い、業種業態によって様々な占有率があります。細かく算出しようとすればいくらでもできますので、ここでは、わかりやすくするため、ごく一般的な例を用いて説明していきます。
占有率とは
市場占有率(しじょうせんゆうりつ)とは、ある特定の市場全体の中で、ある企業の商品やサービスがどれくらいの割合を占めているかを示す比率である。市場シェア、マーケットシェア(英: market share)、シェアなど他にも幾つかの呼称がある。
出典:Wikipedia
占有率という単体ではあまりきくことがなく、ほとんどの場合は、この意味で使われています。市場シェアでも一般的なものから相対的市場シェアと呼ばれるものもあります。
市場シェア率(絶対的シェア)
市場シェアを計算するとなった場合、何を基準とするのかで、相対する基準が変わってきます。売上高、販売数、顧客数(利用者数)など。しかし、基本となる計算式は変わらないので、数字を当てはめていきます。
市場シェア(%) = 自社の市場製品 ÷ 対象の市場総量
売上高、販売数、顧客数。もっと細かくなれば、製品サイズや色など基準を変化することができます。
例えば、該当製品の市場総売上高が1,000,000円で自社製品の売上高が270,000円だったとすると、
市場シェア = 270,000円 ÷ 1,000,000円 x 100 = 32%(0.32)
この数字の良し悪しは、業界、業種によって違うので、それぞれ自社に合わせて検討します。
相対的市場シェア率
一方、相対的市場シェアと呼ばれる指標があります。
これは、市場で最もシェアを獲得している競合他社に対して、自社のシェアがどの程度の割合かを示します。
相対的市場シェア(%) = 自社の市場シェア ÷ 競合他社シェア
もし、わかるのであれば売上高、販売数、顧客数などを基準にすることもできます。
例えば、自社シェアが15%、最大競合他社シェアが60%だったとすると
相対的市場シェア = 15% ÷ 60% = 25%
最大の競合他社の25%しか自社はシェアがないことになります。逆に最大競合他社でなくても10%のシェアのある企業との対比と考えた場合は150%となるため、比較した他社に比べ1.5倍のシェアがあるといえます。
多くの場合、業界No.1のシェアを誇る競合他社との比較が一般的で、それを踏まえ戦略の見直しに役立てていきます。
似た概念に構成比(構成比の求め方。計算と意味をわかりやすく割合や比率をみてみる。)がありますが、またこれとは違うものになります。
その他の”率” →
『利益率と粗利率と原価率』 『在庫回転率』 『GMROI』 『付加価値率』 『稼働率』
まとめ
絶対的シェア、相対的シェア、どちらも一つの指標として知ることは大切です。そして、特に相対的シェアに注力して最大シェア(業界No.1)に対してはどの程度の割合かを知り、売上上昇などへの戦略に役立てます。これら2つを検証しなければ、自社の市場シェアでは30%、しかし相対的シェアでは10%しかない、なんてことに気づかない可能性があるのです。
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