USPとは何か。マーケティングの意味と商品コンセプトの考え方。
投稿日:2019年7月16日 更新日:
マーケティング用語でビジネスの場でも頻出のUSP。商品やサービスはたまた営業方法、もしかしたら会社自体まで、幅広くその考え方が根本として存在しています。このUSPの意味と考え方をわかりやすくここでは基本を整理していきます。
USPとは
英語の『Unique Selling Proposition(ユニーク・セリング・プロポジション)』の略です。日本語に訳していくと
Unique = 唯一の、独自の
Selling = 販売
Proposition = 提案
となります。
直訳すると『独自の販売提案』『唯一無二の売り込み提案』とでもなりますでしょうか。より簡単かつ大きく言えば、自身が扱う『商品やサービス、ビジネスの差別化のポイント』といえます。
誰に対してのUSPなの?
言わずもがなかとも思いますが、これは
“消費者・お客様”に対しての提案においてということです。
扱うのが商品、サービスかも知れませんし、ビジネスそのもの若しくは会社自体かも知れません。
考え方
もし、あなたの扱うモノやコトが革新的、革命的で同業他社など存在しない!!
これであれば、あなたからの提案を受ける、商品、サービスを購入するしか消費者の選択はないため、”どうやって市場に拡めるのか”という戦略が寧ろ大切になります。しかし、これだけ様々なモノが存在する現代では中々難しいもので、同業他社が存在しているのが一般的ではないでしょうか。
USPは、
“独自の強力な消費者への提案”
が基本です。もっと詳細にいうのであれば、
“私たちの商品を使用すれば、お客様にこんな利益や未来があります。”
となるでしょう。これは、商品のコンセプト作りや実演販売で利用される手法です。
①こんなお悩みありますよね。
②コレを使うと解消できるんです。
③そうするとこうなりますよね。
④さらにこんなこともできるんです。
⑤お値段は、ナント!!
のような通販番組で見るようなことにも似ているでしょう。
関連記事 → 商品コンセプト 売るコツとセールストーク
差別化
USPは”差別化のポイント”と記述しましたが、わかりやすいものではダイソンの掃除機です。
“吸引力の変わらない、ただ一つの掃除機”
これが、ダイソンが示したUSPです。掃除機は他社が多く存在します。そんな中、全面にこれをアピールすることで強烈なインパクトを残し、消費者に認知が広まりました。
ストロングポイントとも言えるかもしれません。
落とし穴
USPは非常に有効だといえますが、あまりにも革新的な商品、サービスである場合、すぐに他社に真似され、一般化し、さらには安価になるというサイクルがあります。
例えば、Iphoneだって、発売当初は、”なんだこれは!”というインパクトがあって早数年。現状いかがでしょうか。
安価になってるとは言いませんが、一般化し、競合他社が追随しています。安価にはなってませんが、それは”ブランド”という別の側面や戦略をきちんと持っているからです。
つまり、USPを示せば、新規顧客は増えていくかもしれません。その後、一般化して、新たなUSPを打ち出す。新規顧客は増える。
ごく短期的な効果であることが稀です。「なーんだ。」ということでなく、これはまた別問題ですが、1度購入してくれたお客様には長くファンでいて欲しいですよね。そのキッカケとしてのUSPは必要である。ということです。
まとめ
①他社が示してない(示せない)独自性
②心揺れる強力な提案性
③消費者、お客様に対しての提案
これが基本ポイントです。
簡単に言葉の意味自体を整理してきました。
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