経営戦略とは何を意味するのか。簡単にわかりやすく見る基礎。

投稿日:2017年10月26日 更新日:

英語では、Management Strategyとなる経営戦略。「戦略」と「戦術」にも違いがあります。そもそもの意味を簡単にわかりやすく、大まかでも基礎知識として知っておきたいとビジネスマンなら思います。そこで、方法や手法ではなく、経営戦略とは何を意味しているのか、どのようなものかを知っておく基本として、ここでは説明していきます。

「経営」「戦略」とは

まず「経営」と「戦略」それぞれの言葉の意味を考えてみます。

「経営」とは、

方針を定め、組織を整えて、目的を達成するよう持続的に事を行うこと。特に、会社事業を営むこと。 「会社を-する」 「 -不振」 「植民地の-」 「学級-」
②土地を測り、土台を据えて建築すること。 「多日の-をむなしうして、片時の灰燼となりはてぬ/平家 7」
③行事の準備・人の接待などのために奔走すること。事をなしとげるために考え、実行すること。 「傅めのと達-して養ひ君もてなすとて/とはずがたり 2」
④あわてること。急ぐこと。けいめい。 「弓場殿の方に人々走り、-して案内を問ふ/御堂関白記」

出典:大辞林

会社でいう「経営」は、①ですね。

「戦略」とは、

①戦争に勝つための総合的・長期的な計略。
組織などを運営していくについて、将来を見通しての方策。「経営戦略の欠陥」「戦略的人生論」「販売戦略を立てる」

出典:大辞林

会社でいう「戦略」は、②ですね。

「経営」とは、「企業が目的を達成するために、組織に資源やマネジメントを持続的に行うこと」といえ、「戦略」は、「長期的計画、準備、運用の方法」を意味しているといえます。

経営戦略とは

企業が持続的に存続できるように目的設定を行い、それを達成するために、長期的な計画、準備、運用の方法と先述からまとめることができます。もう少し深掘りしていきましょう。

目標を達成するためには、企業は普通、競合他社など企業自身で管理できない外部環境が前提としてあり、ヒト、モノ、カネ、情報などの経営資源を活用します。

つまり「経営戦略」とは、

「企業が設定した目標を達成するために、外部環境の関係を考慮しながら、企業自身の経営資源(ヒト、モノ、カネ)を活用する方法」

と導き出せます。

「戦略」と「戦術」の違い

実はこの2つは、似ているようで違います。「戦略」については、先述しました。

「戦術」とは、英語でTactics(タクティクス)、「戦略」が長期的な展望に対しての計画や準備、運用方法であるのに対し、「戦術」は、短期的で個別的な方法といえます。

上記で取り上げたように、このどちらも元々は「戦争」からきている意味といえます。

つまりは、

  • 戦略:企業や事業部の全体の目標設定、方向性の計画、そのための準備や経営資源の運用
  • 戦術:戦略を達成するための個別具体的な方法。短期的に業務で能力を発揮するノウハウや方法。

戦略が大枠としてあり、戦術は、それに含まれる要素とイメージできます。

関連参考→ 『マーケティングプロセス』 『販売戦略の立て方』

 

まとめ

経営戦略の概念を説明してきました。基礎知識としてはしっておくべきことで、これらを自社に変換して考えるとよりわかりやすくなるでしょう。

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