アンゾフのマトリクスで製品市場成長戦略に取り入れる簡単概要。

投稿日:2017年10月26日 更新日:

4つの視点で市場(製品x市場)成長を測る指標がアンゾフの成長マトリクス分析です。企業は、製品やサービスの計画目標達成のために、既存品の拡大路線で行くのか、新規事業を立ち上げるのか。様々なことを並行しながら検討し、意味あるところへ企業の成長と収益性を高める戦略を選択していかなくてはなりません。そのための参考となるフレームワーク(枠組み)がアンゾフの「成長マトリクス」です。フレームワーク(frame work)とは枠組み、構造の意味。マトリクス(matrix)とは、土台、基盤の意味です。概要を簡単に理解していきましょう。

成長マトリクス

アンゾフの「成長マトリクス」は、「市場」と「製品」の軸を縦横にとり、さらに「既存」と「新規」に区分して、企業がどの方向に向かうべきかを市場開拓、市場浸透、多角化、商品開発の4つの窓に分け、収益を向上させるための戦略整理に役立てます。また、製品だけではなく事業として捉えることもできます。

市場浸透

順調な既存製品をより広く市場に浸透させ売上向上を目指します。既存市場で成長するための戦略のため、競合他社に打ち勝つための策を練ります。

商品開発

既存の市場にさらに新製品を投入する成長戦略です。すでに取扱いのある顧客に新たな新製品導入を提案していきます。

市場開拓

順調な既存製品を軸に新たに新規市場に参入する戦略です。現状の既存製品の顧客とは異なる顧客(最初に想定していなかった顧客)に提案していきます。

多角化

新製品を開発して新規市場に参入する戦略です。この戦略は4つあります。

  1. 水平型:既存製品と同じ分野で事業拡大
  2. 垂直型:製品開発だけでなく、流通、販売事業も自ら始める戦略
  3. 集中型:既存製品に近い製品開発を行い、新規市場に参入する
  4. 集成型:全く異なる製品や全く異なる分野の事業に進出する

まとめ

このマトリクスを使い、戦略や方向性を設定します。そして、自社の強み弱みはもちろんのこと、市場や競合他社の状況を考慮しなくてはなりません。特に多角化においては、製品も市場も新規であるためリスクが高くなる可能性があります。これらを練りに練って最適な戦略を立てましょう。

4つの製品PPM分析:PPM分析項目

SWOT/PDCA/AIDMA分析:3つの簡単な手段

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