グロスの意味マージン/ネット/プロフィット/バジェットとの違い

投稿日:2017年12月11日 更新日:

それぞれ単体でも使われますが、グロスマージンやグロスネット、グロスプロフィットと合体する場合があります。このビジネス上でのグロスの意味?ネットの意味?その他、何か違うの。会計上でみたり聞いたりするグロス(Gross)、プロフィット(Profit)、マージン(Margin)、バジェット(Budget)、コグス(Cost of Goods Sold/CGS)、フィー(Fee)、ネット(Net)、レベニュー(Revenue)。合体してもグロスマージン(Gross Margin)、グロスプロフィット(Gross Profit)、グロスネット(Gross Net)となります。これら英語は、混同しやすい意味もあり、実際の違いが明確に把握できていない方も多くいます。さらには計算です。計算については参考にできるものをご紹介します。そして、主要なこれらの要素を日本語訳で整理して、予算、利益、原価、費用、収益などと結びつくようにわかりやすく簡単にしていきましょう。

バジェット(Budget)

『Budget』は、「予算」「経費」を意味します。

予算案なども含まれます。例えば、プロモーション(広告宣伝)のためであったり、モノの製造だったり、様々なものに関わります。

フィー(Fee)

『Fee』は、「費用」という大きな意味がありますが、「費用」と大きく言う場合は通常、『Expense(エクスペンス)』が使われます。”〜fee”といった”何かの費用”を示す際には、「fee」となることが多いです。

日常で使用される場合は、主に3つです。

  • 報酬
  • 料金
  • 手数料
  • 謝礼

各企業や業界、状況に応じて使われる際の意味が変わってきます。『additional fee』といって「add(加える)」の意味を付け足し、「追加料金」「追加手数料」などと使用されます。

コグス(Cogs/Cgs)

『Cogs』は、「Cost of Goods sold」の略で、「売上原価」を意味します。また、『Cgs』や『Cog』と略されることがあります。

売上原価詳細→損益計算書(P/L)を簡単にわかりやすく見方、読み方を確認してみる

レベニュー(Revenue)

『Revenue』は、「収益」「収入」を意味します。

「Revenue(収益/収入)」− 「Expense(費用/支出)」 = 「Profit(利益)」

このような関係性を持っています。

プロフィット(Profit)

『Profit』は、「利益」、特に「粗利益」を意味します。

同様な意味に『Benefit(ベネフィット)』があります。こちらは、「”得”を意味する利益」を表し、”あなたにベネフィットを与えます。”など、金銭的なことだけではなく、価値のように個人的な”得”を表現する際に使われます。

一方、「Profit」は、企業などの”金銭的な利益”を表します。

また、『Profit』『Revenue』『Sales(セールス)』が紛らわしく使用されています。

各それぞをみてみます。

  • 『Revenue』収益、収入を表し、企業全体に入ってくる”お金”全てを示します。つまり、売上高(Sales)だけでなく、不動産投資していればその収入、収益。利息の収益などの全てです。
  • 『Sales』売上高です。企業が、モノの販売、サービスの提供をしていれば、『Revenue』の殆どを占めるのがこれです。
  • 『Profit』RevenueからExpenseを差し引いたもの(先述)。売上総利益、営業利益、限界利益、純利益など”〜profit”と使われる。

限界利益詳細→損益分岐点の計算方法を簡単理解

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さらに”利益”という概念で『Profit』は、『Margin(マージン)』と同じ意味と用いられていますが、厳密には違いがあります。

そして、どちらも“粗利益という意味”では一緒ですが、このように使うのが通常です。

  • 『Profit』金額(¥)
  • 『Margin』パーセント(%)。「利益率」といわれるような、”〜率”を示します。

実際、会計上で”売上総利益”を示す際、下記のように表します。

  • 『Gross Profit』 = 金額
  • 『Gross Margin』= パーセント(%)、比率

ところで、『Gross(グロス)』と『Margin(マージン)』の違いは。。。

マージン(Margin)

先述のように、『Profit(金額)』も『Margin(%)』も「粗利益」を示します。

マージンも”売上高から売上原価(仕入原価、製造原価)を差し引いたもの(Profitも、収益から費用を差し引いたもの)”で、「利幅、利ざや」を意味します。

マージン詳細→マージンと粗利率

会計上では、主に4つの場合で使われます。

  1. 売上総利益(Gross Profit / Gross Margin)
  2. 営業利益(Operating Profit / Operating Margin)
  3. 税引き前純利益(Pre-tax Profit / Pre-tax Margin)
  4. 当期純利益(Net Profit / Net Margin)

会計上では、『Profit』が『Income(インカム)』となる場合がありますが、どちらも“金額”ベースを表します。しかし、会話上では、『Prifit(金額)』と『Margin(%)』が混同して使われることがあるので、注意が必要です。発言者がどちらを言っているのかを理解しましょう。

グロス(Gross)

『Gross』は、「総額」「総計」「総体」を意味します。

先ほどの、”売上総利益”を示す、”グロス”は、“総〜”ということです。

“グロス” “マージン”が全く違うものであることは理解できました。

しかしまた、『Gross(グロス)』と『Net(ネット』は。。。

ネット(Net)

『Net』は、「正味」「純益」を意味します。

グロスは、”総”でした。例えば、原価300円のモノを1,000円で販売した場合、

  • Gross(グロス):1,000円
  • Net(ネット):700円(1,000円−300円)

となります。実際は、原価300円の他、人件費などが掛かってくるので、こんな簡単ではないですが、あくまで例としてです。

お給料で考えればもっと理解できます。

  • Gross(グロス):額面
  • Net(ネット):手取り

です。

利益率と粗利益について→ 利益率と粗利益率の計算

まとめ

混同しやすい会計上の言葉を説明してきました。特に”Profit””Gross””Margin””Net”この4つは、しっかりと覚えておきましょう。また、会話上で何を言っているのかを理解できるようにしましょう。

会計上の言葉ではありますが、実際に会話上では、混同して使われていることが多々あるので、注意が必要です。

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