財務諸表分析の指標目安と意味とポイントを見方一覧で簡単整理

投稿日:2017年10月24日 更新日:

損益計算書(P/L)や貸借対照表(B/S)、キャッシュ・フロー計算書(C/F)と主な財務諸表があります。企業の経営状況を判断するための指標(経営指標)として公開されているものを見る際、何をポイントに、どんなやり方(計算方法)を用いてどこを分析し、目安を理解すれば良いのか。簡単にいえば、自社でも他社でも会社が儲かっているのか、安定性があるのか、生産性があるのか。主としてこの3点を理解していることが大切です。

経営指標とは

自社にしろ他社にしろ財務状況を正確に分析し、現状把握をしなければなりません。もちろん製品やサービスを視点とすれば市場における需要の動向や販売力、競合他社の商品や販売戦略などがあります。

しかし、戦略や計画を立てても、財務状況に見合っていなければ実施や実行することはできません。そのため財務状況を知ることが必要です。これは、自社でも他社企業でもいえます。

そこで、この企業経営の状況を判断するための分析指標を経営指標と呼びます。

経営指標分析の重要項目は3点あります。

  1. 収益性
  2. 生産性(効率性)
  3. 安全性(安定性)

収益性の分析

企業がどれくらい利益を上げられているかを見るもので、金額ではなく比率(%)で読み取ります。

  • 総資本経常利益率(ROA)
  • 売上高総利益率
  • 売上高営業利益率
  • 売上原価率

総資本経常利益率

資本がどれだけ効率よく使用されて、利益を得たかを示します。比率(%)が高いほど良好といえます。

総資本経常利益率(%) = 経常利益 ÷ 総資本 x 100

売上高総利益率

売上高のうち商品力によって稼いだ利益を示します。比率(%)が高いほど良好といえます。

売上高総利益率(%) = 売上総利益 ÷ 売上高 x 100

売上高営業利益率

売上高のうち本来の営業活動による利益を示します。比率(%)が高いほど良好といえます。

売上高営業利益率(%) = 営業利益 ÷ 売上高 x 100

売上原価率

売上高のうち売上原価の占める割合を示します。比率(%)が低いほど良好といえます。

売上原価率(%) = 売上原価 ÷ 売上高 x 100

生産性(効率性)の分析

資本を効率的に使用し、会社の経営が活動的、活発的かを見る指標です。

  • 総資本回転率
  • 固定資産回転率
  • 流動資産回転率

総資本回転率

効率的な資本運用ができているかを示します。1年間の売上高で総資本が何回入れ替わったかを示すため、計算により出てきた答えは「回数(回転数)」になります。多いほど良好といえます。

総資本回転率(回数) = 売上高 ÷ 総資本

固定資産回転率

固定資産が有効に活用されているかを示します。固定資産(設備投資)が売上に繋がっているのかを「回数(回転数)」で示し、固定資産の何倍の売上高があるかがわかります。多いほど良好といえます。

固定資産回転率 = 売上高 ÷ 固定資産

流動資産回転率

流動資産が効率的に売上に繋がっているのかを示します。流動資産が売上に繋がっているのかを「回数(回転数)」で示し、流動資産の何倍の売上高があるかがわかります。多いほど良好といえます。

流動資産回転率 = 売上高 ÷ 流動資産

『P/L』→ 損益計算書について

『B/S』→ 貸借対照表について

『C/F』→ キャッシュフロー計算書について

『決算書』→ 決算書の読み方

安全性(安定性)の分析

銀行への借入金の返済能力など企業の支払い能力を示します。比率(%)で読み取ります。

  • 自己資本比率(ROE)
  • 負債比率
  • 固定比率
  • 流動比率
  • 固定長期適合率
  • 有利子負債月商比率

自己資本比率(ROE)

会社経営の安定度が高いかを示します。肝となる部分です。比率(%)が高いほど良好といえます。

自己資本比率(%) = 純資産 ÷ 総資本 x 100

負債比率

借入金の割合が高いか否かを示します。比率(%)が低いほど良好といえます。

負債比率(%) = 負債合計 ÷ 純資産 x 100

固定比率

固定資産への投資額と自己資本を比較して、過剰な投資がないのか、固定資産に投資した資金がどの程度自己資本で賄えているのかを示します。比率(%)が低いほど良好といえます。

固定比率(%) = 固定資産 ÷ 純資産 x 100

流動比率

会社の短期的な支払い能力を示します。比率(%)が高いほど良好といえます。

流動比率(%) = 流動資産 ÷ 流動負債 x 100

固定長期適合率

固定資産の投資が、自己資本内とはならなくても、せめて長期的資本(自己資本+固定負債)内で賄えるのかを示します。資金の使途に適合性があるのかがわかります。比率(%)が低いほど良好といえます。

固定資産長期適合率(%) = 固定資産 ÷ (純資産+固定負債) x 100

有利子負債月商比率

ある時点においての月商の何ヵ月分の有利子負債(銀行での借入など)を抱えているかを示します。資金繰りの状態がわかります。比率(%)が低いほど良好といえます。

有利子負債月商比率(%) = 有利子負債 ÷ 平均月商

まとめ

経営指標の主要部分に触れてきました。自社や他社の財務諸表を見ながら確認していくと現実的に見えてきます。そして、理解するのには慣れもありますので、多くの企業を試してみると良いでしょう。

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