仕入れ方法と発注の種類。個人でもメーカーでも商品注文をする方法。
投稿日:2017年8月7日 更新日:
どんな仕入先や仕入れ方法があるのか。これから商品を販売しようとしたり、既に売っていたりしてもどのようなやり方があるのか全く初めてであると不安になります。ルート別のメリットデメリットも考慮して最適な取引先を探していきましょう。実際にどのような仕入れ方法があるのかを説明していきます。簡単に結果を言ってしまえば、仕入額(原価)を抑えたい、やり取りの易さからみるとメーカーから直接が最適です。例えば、メーカーから仕入れば50%でできたのに、仲介が入ることで60%で取引しなくてはいけなかったりするからです。しかし、それより重要なのは、扱う商材できちんと利益を得ることができるのかです。この概要に触れ、考えてみましょう。また自身がメーカーなのか、店舗なのか、契約や取引先(営業先)をイメージすると良いです。
主な仕入先
- メーカー
- 商社(輸入)
- 問屋(卸業)
メーカー:自社で製品企画、開発、製造、販売まで行なっている企業
商社(輸入):総合商社/専門商社があります。主に既製品(既に製品になっているモノ)を海外から輸入する企業
問屋(卸業):様々な業種の製品を保持し、それらを店舗に販売(卸売)する企業
この3つが主流です。
仕入方法の種類
- 大量仕入
- 随時仕入
- 集中仕入(セントラルバイング / 本社一括
大量仕入:一度に大量に発注し、仕入れる方法
< メリット >
- 1個あたりの商品に対して、仕入原価(コスト)が下がる。
- 発注回数が少なく、経費(発送費)が減らすことができる。
- 店舗内部での発注担当者の負担が削減できる。
< デメリット >
- 商品の売れ残りが発生し、損失(残在庫)が出てしまう。
随時仕入:必要に応じて(在庫が減ってきたなど)、発注を行い、仕入れる方法
< メリット >
- 発注回数が多くなるが、店舗にとって1回あたりの仕入れに対して、仕入先に支払う金額が少なくて済む。
< デメリット >
- 発注回数が多いため、店舗の発注担当者の負担(時間など)が増えてしまう。
集中仕入(セントラルバイング / 本社一括):本社で一括して発注し、仕入れる方法
複数の店舗を運営している企業に多く採用されている方法の一つです。
< メリット >
- 本社で一括して発注するため、大量仕入により店舗ごとの仕入よりコストを削減できる。
- 店舗全体の管理が容易である。
< デメリット >
- 本社も全店舗の状況(売上、立地)などを把握していなくては、誤った仕入になってしまう。
- 全店舗とコミュニケーションをとり、希望発注数などを吸い上げる時間が必要となる。
例えば、”本社が発注希望数を全店分とって、メーカーに一括発注する””本社が一括して商品を自社倉庫に仕入れ、倉庫から各店舗の発注に対応する”などのパターンがあります。
大量仕入に似ていますが、もう一度、何店舗も運営している本社が行う方法の一つで、実際、店舗の商談に細かくいけないメーカーや営業する人数の少ないメーカーが採用している場合が多いです。だからといって、全く店舗に営業しないことはまずありません。
『製造を頼む方法』→ OEMとODM
まとめ
大きくではありましたが、以上のようなメリット、デメリットがあります。製品を提案する側(メーカー)でも仕入れる側(店舗)でも”どの方法で仕入れてもらうか。どの方法で仕入れるのか。”それをイメージしてみてください。
特に“集中仕入(セントラルバイング/ 本社一括”は、製品を提案する側(メーカー)は、戦略を練る一つの参考となります。
スポンサーリンク