流通経路の種類と流れと仕組みの基礎知識。モノが販売される方法。
投稿日:2017年8月7日 更新日:
あるモノがあったとして、お客様に買ってもらうまで、どのようなルート(流通経路)を通っていくのでしょうか。ここでは、簡単かつ単純な種類や流れと仕組みを概要としてご紹介します。自身で仕入れようと考える際にも取引先とどのような契約を行い、仕入先がどのような方法を採用しているかに関係しますが、概要として商品が店舗に納品されるまでにどんなルート(流通経路)を通っていくのか一つ一つ説明していきます。
直接ルート
” メーカー → お客様(消費者) *自社HP(ホームページ)でのネット販売 “
現在では、ネットショップを自社でもち、そこで販売しているのは当たり前のことですね。それが一番わかり易い”直接ルート”の事例です。
マーケティング用語のダイレクト・レスポンス・マーケティング(DRM)の元々の原点です。DRMの詳細は、ここでは割愛します。
ダイレクト・レスポンス・マーケティング(Direct Response Marketing)
- メーカーがお客様(消費者)に直接商品、サービスを販売する手法
- お客様(消費者)を集め、信頼関係を築き、商品、サービスを販売する手法
ネットショップを自社で持っている場合、メーカーから注文してくれたお客様(消費者)へ直接、ダイレクトに商品やサービスを届けることが可能です。自社で直接販売しているため、余計な費用が掛からず、利益が大きくなります。
“メーカー(仕入先) → 店舗(仕入先から仕入れ) → お客様(消費者)”
*厳密には間接ルートとなります。
この辺りから混乱してくるかもしれませんが、自分がどの立ち位置にいるかを考えると理解できます。”直取引”とも言われたりします。店舗は、メーカー(仕入先)から商品を仕入れ、お客様(消費者)に販売、お客様(消費者)は店舗で購入する流れです。
費用(コスト)に関しての詳細は、後日、別記事にいたしますが、この後から少し混乱が大きくなるため少しだけ触れておきます。
例えば、
メーカー:販売価格200円(お客様への販売価格) → 店舗へ販売
店舗:メーカーから150円で仕入。200円で販売(店舗利益50円)
お客様:200円で購入
間接ルート
“メーカー → 卸業者(メーカーから仕入) → 店舗(卸業者から仕入) → お客様”
間に一つ増えました。商品によっては、必ず卸業者を通さないと仕入れられないモノもあります。
先の例と同様に触れておくと、
メーカー:販売価格200円(お客様への販売価格) → 卸業者へ販売
卸業者:メーカーから150円で仕入 → 170円で店舗に販売
店舗:卸業者から170円で仕入。200円で販売(店舗利益30円)
お客様:200円で購入
こうなります。卸業者は、メーカーと店舗の商品のつなぎ役を担っています。結婚でいう仲人です。これにより、店舗の利益は減少します。卸業者は、メーカーから仕入たモノに対して、自社の利益を上乗せして店舗へ流通させているのが通常です。表では、メーカー自身は店舗に販売するのと利益に差はありませんが、便宜上、そうなるように表にしているので、現実には、メーカーから卸業者へもっと利益が低くなるのが一般的でしょう。
直接ルート、間接ルートどちらもメリット、デメリットがありますが、「こんな流通経路があるのね。」くらいで十分です。
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