モノの流通経路のメリットデメリット。一般的な違いと仕組みを整理

投稿日:2017年8月8日 更新日:

流通経路によるメリット、デメリットがどこにあるのか、または変わらないのか。経費面も考慮しながら一般的概要を大雑把に整理して説明していきます。モノをネットでも店舗でも販売する際は、当然に様々な費用がかかり、売る側としては、少しでもこのような費用は抑えたいと考えます。それと同時に重要な”利益”を得たいとも考えます。さて、ルート(流通経路)の違いで何か変わるのでしょうか。

直接ルート

ここから例をあげていき、お金に関わる”利益”部分についてみていきます。”利益”としていますが、厳密な発送費、人件費などは除外して、単純に説明する上での”もうけ”だとイメージしてください。数字に関わっていない方々も、細かくは自社に合わせてこれを基にしてみると自社や店舗においての数字が見えてくるはずです。

直接ルート 

” メーカー → お客様(消費者) *自社HP(ホームページ)によるネット販売) “

メーカー:販売価格200円(お客様への販売価格) → お客様(消費者)へ

お客様(消費者):200円で購入(200円がメーカー利益)

これが一番いいですよね。

ところで、これはAmazonや楽天で販売しても同じなのでしょうか。メーカーでもこの200円からHP(ホームページ)、ショッピングサイトの運営費がかかるのと同様に”システム手数料”、言い換えれば”テナント料(家賃)”がかかります。また、両者が仕入をするわけではなく、あくまでメーカーが出店、出品となっているのです。

全てこの方法が良い

非常に理想的です。例えば、個人でティッシュを販売するとします。何もない状態で自社ページを制作し売り出します。自社ページのみの販売で売上が伸ばせるでしょうか?特殊な加工をしていたり、唯一無二の商品であれば、可能でしょう。その唯一無二の商品が、自社にしかない技術で素材もここでしか扱えない上に、自社ページのみでしか販売していないなど。しかし、一般的に考えると難しいですよね。

メーカーは、販路拡大(売ってくれる所を増やす)必要性に迫られるはずです。ある商品があったとして、大手通販会社や店舗に商品を取り扱ってもらい、メディアなどでも取り上げ、売上を伸ばし、世間的認知(ブランド力)を高めていくのではないでしょうか。

 

多くの企業が考える一般的販路(販売する所)

” メーカー → 店舗(メーカーから仕入) → お客様(消費者) “

メーカー:販売価格200円(お客様への販売価格) → 店舗へ販売(150円がメーカー利益)

店舗:メーカーから150円で仕入 → お客様(消費者)へ200円で販売(50円が店舗利益)

お客様(消費者):200円で購入

間接ルート

” メーカー → 卸業者(メーカーから仕入) → 店舗(卸業者から仕入) → お客様(消費者) “

メーカー:販売価格200円(お客様への販売価格) → 店舗へ繋ぐため卸業者へ販売

卸業者:メーカーから150円で仕入 → 170円で店舗へ販売

店舗:卸業者から170円で仕入 → お客様(消費者)へ200円で販売(30円が店舗利益)

お客様(消費者):200円で購入

 

利益は、ここでは単純に捉えてますが、メーカーにしろ店舗にしろ利益の中から発送費や人件費を支払っていくことになります。また、仲介する業者が増えれば、利益は減少します。メーカーは、いくらで仕入れてもらうのか。店舗はいくらで仕入れるのか。これは非常に重要なポイントです。戦略を立てることはもとより、交渉術が必要となります。さらには、ネット販売だけで売れまくることが理想的ですし、実際それだけで成功している企業はいくつも存在します。

基礎知識はこちら→流通経路の流れと仕組みの基礎知識。モノが販売されるまでの方法。

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