自己顕示欲とは何。自己実現の欲求の間違い。5つの欲求とは何か。

投稿日:2017年10月29日 更新日:

自己顕示欲の塊であるとか自己実現の欲求。共によく聞きますが、ありますか?ありませんか?意味がわからず混同していませんか?後者は、マズローの欲求段階説の1つの要素です。そして、自己顕示欲とは、また別のものになります。マズローは、仕事、特に動機づけやモチベーションに役立つとされます。ただ、これを知ることは、自己啓蒙、自己成長を考える上でも重要知識になることは、間違いありません。両者ともに意味を理解し、様々な場面で頭にイメージできるようにしてみましょう。

マズローの欲求段階説

これは、人間の欲求を低いものから高いものまで5つの段階に分けて、重要度、緊急度に従って階層をなしているという考え方です。

人間は、低い欲求が満たされるとより高い欲求を充したくなり、そのために行動するというのです。

マズロー5つの欲求段階説

  1. 「生理的欲求」:生命の維持、人が生きていく上で必要な3大欲求(睡眠欲、食欲、性欲)のような本能的、根本的な欲求。一般的には満たされていることが多く、より高い欲求を求める。
  2. 「安定・安全の欲求」:身の安全、安定を図ろうとする欲求。安定した住居、生活がしたい。災害、病気などから身を守りたいなど、この場合、安全確保が第一になり、他の欲求を考えられなくなります。
  3. 「社会的欲求」:人と接し、集団に所属して受け入れられたい欲求。人は、孤独や他者からの拒絶を避け、良い関係を結ぼうと努めます。これが満たされない場合、孤独感、うつ状態、社会不適応を引き起こしてしまいます。
  4. 「承認の欲求」:誰かに認められ、誰かに尊重されたいを求める欲求。これが満たされると、自信や能力、周りに対する影響力を感じるようになります。
  5. 「自己実現の欲求」:欲求段階説の最上位にある欲求。自分らしく、自分しかできない生き方をしたいという欲求。自分の可能性を最大限に実現して、そこから外れると満たされず、自分の想いを実現させたいという気持ちが生じます。

生理的欲求と安定・安全の欲求は、「物質的欲求」と呼ばれ、社会的欲求、承認の欲求、自己実現の欲求は、「精神的欲求」と呼ばれます。

さらに、自己実現の欲求と他の4つの欲求は、明確に違うとされています。自己実現の欲求は、自らの精神成長や存在のために行動に伴って、自身の内側に得られる満足により満たされます。一方、他の4つの欲求(欠乏欲求)は、満たすためには、外的要因が必要となります

これらは、モチベーションを保つための動機付けとして大きく影響するのです。欠乏欲求は、満たされれば、それ以上はないのに対して、自己実現の欲求は、際限がなく、人それぞれ次の目標、目的を見つけ、それに突き進めば、十分な行動の動機づけとなります。

自己顕示欲とは

自分自身の力量や存在を目立たせたり、他人から注目を浴びようとしたりする欲望のこと。字義通りには「自己顕示」をしたいという「欲」という意味になるが、「自己顕示欲」という風に表現する場合は、批判的に使われる場合が多い。

出典:日本語表現辞典

自意識過剰とも似ていますが、それと同様に自己顕示欲はあまり肯定的、好意的意味に捉えられることが少ないですよね。

本人は、目的、目標のために一生懸命突き進んでいるだけかもしてません。しかし、人間ですので、他人からの自分の見え方をきにすることもあるでしょう。ただ、他人は自分が思うほど、自分のことを気にしてはいないことを理解し、肯定的に捉えているのかもしれません。

これがまさに、先ほどのマズローの段階欲求説のバランスです。このバランスが壊れてしまえば、良くもなり悪くもなる。ストレスにもなるでしょう。

自己分析の参考:ジョハリの4つの窓図 メタ認知能力

まとめ

この「〜欲求」。知っていれば、私生活においてもそして自己成長にとっても少し冷静になれる理論ですので、自己整理のために1回考えてみるのも悪くないですよ。

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