リーダーとマネジャーの違いも役割も能力も境界線は薄れゆく時代へ
投稿日:2017年8月23日 更新日:
リーダーとは何か、チームリーダーにプロジェクトリーダーにアルバイトリーダー。マネジャー(マネージャー)とは何か、現場マネジャーに統括マネジャーにアシスタントマネジャー。近年、◯◯リーダー、◯◯マネジャーの呼称は様々で、ディレクター、プロデューサーというのもあるでしょう。それによって役割が違うのか、能力やスキルが違うのかなど複雑になってしまっています。そして、同種の実務を行なっていても会社組織によって、こちらではリーダー職だが別の企業ではマネジャー職なんてこともあります。呼称や求められる役割も企業によって様々です。リーダー、マネジャーとは、そもそもどのような違いなのでしょうか。
リーダーとマネジャー(マネージャー)の違い
まずは、英語の意味から見ていきます。
- Leader(リーダー):先導者、指導者、主将
- Manager(マネジャー/マネージャー):管理者、経営者、支店長
リーダーは、チームの先頭に立って導く人、マネジャーは、チームやその組織を安定させる人、つまり管理する人だとイメージできます。
リーダーの仕事
- メンバーの先頭に立って行動する人
- 目標に対して、メンバーを同じ方向へ向かわせる人
- 問題点(目標から逸れていないかなど)を把握し、改善できる人
これが、リーダーの役割と言えます。そのための知識や技術があるのは前提です。メンバーが目標に向け、自主的に動けるシステム(組織)作りを行い、方向性の確認と修正しながらチームとして機能させることが使命と言えます。日本語で言えば、係長や課長クラスとなります。また、リーダーシップ(shipは船の意味)というのは、指導力、統率力のことです。”リーダーシップを発揮して”というのは、まさにこのことです。同様に、ビジネスリーダーという言葉がありますが、これは、その分野、業界、業種を牽引する人という意味です。
マネジャー(マネージャー)の仕事
- メンバーの適性を把握し、一人一人が力を発揮できる支援をする人
- 組織の規律を守り、その上で業務の効率化をする人
- 目標達成や業績向上を図る人
これがマネジャーの役割と言えます。いわゆる管理者です。部下の管理、部下の能力管理、そして、業績の管理です。日本語で言えば、部長クラスとなります。また、プレイングマネジャーという言葉がありますが、これは、自身もチームの一員として参加することです。営業部長、店長と呼ばれる人は、この場合が多いです。メンバー業務 + リーダー業務 + マネジャー業務を担う = プレイングマネジャーとなります。メンバー、リーダー業務に関しては、他のメンバーに任せる、または、任せられるよう教育していく必要があります。プレイングマネジャーでもマネジャー業務に重心を置ける環境を作ることは、使命です。
境界線の薄れていく時代
リーダーは、方向性を示して、変化しながら、チームを一体化させていくこと。マネジャーは、目標達成や向上にメンバーのモチベーション維持や部下の評価、育成を担って、人材を適材適所に配置し、組織全体で成長して促していくことが使命です。
そのため、チーム力(チーム力を高めるチームワーク)やコミュニケーション(コミュニケーション5つのチェックポイント)は、より一層大切になります。
まとめ
近年、プレイングマネジャーのように、いちメンバーであり、リーダーであり、マネジャーでもあるということが大多数になっています。それとともに、業種による呼び方も多数存在し、リーダーと呼ばれマネジャーの業務、マネジャーと呼ばれリーダー業務と複雑化しています。逆に組織化され、ポジションが分割されてる企業があるのも事実です。
その結果、従来のリーダー、マネジャー概念が薄れてきているのです。極端に言えば、単なる肩書きに過ぎないとも認識できます。それぞれ従来の意味で自分自身が性格などにより、どちらの志向の持ち主かをこちらの記事で確認できるのではないでしょうか。
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