株式会社の英語表記Co.Ltd.Inc.の違いと意味の種類。
投稿日:2018年8月13日 更新日:
「株式会社」を英語表記する場合、それぞれ省略して、『Co.Ltd』『Ltd.』『Inc.』『Co.,Ltd.』や稀に『Corp.』『K.K.』というのもあります。これらは何が違い、何を意味しているのでしょうか。基本として、”株式会社”を設立する場合には、登記が必要となり、「株式会社」というのを名前(商号)に入れなくてはいけない会社法に定められたルールが存在します。これから会社を立ち上げようと考えている方もそうでない方もそれを踏まえて、各項目の基本を説明していきます。
『○○株式会社』『株式会社○○』
会社を設立する際には、役所に届け出る(登記)必要があります。その際、会社の名称(商号)に
「株式会社」
と入れなくてはいけません。
これを英語表記にする際に種類があり、
- 社名 + Co.,Ltd.
- 社名 + Co.Ltd.
- 社名 + Ltd.
- 社名 + Inc.
- 社名 + Corp.
- 社名 + K.K.
主にこのような種類があります。
これらが何を省略しているかをみていきます。
『Co.Ltd.』『Co.,Ltd.』
イオンやセブンイレブンで使われている『Co.ltd.』は、
「Company Limited(カンパニーリミテッド) = 有限責任の会社」
の略です。
“Co” と “Ltd”の間に”,(カンマ)”が入っている場合といない場合がありますが、同じ意味です。
『Ltd.』
イギリスの会社で多くみられる『Ltd.』は、
「Limited(リミテッド) = 有限責任の会社」
の略です。
先の”Co.Ltd.”と意味は一緒になり、日本で多く使用されますが、イギリスでは、”Ltd.”が必須のため、この”Ltd.”のついている会社はイギリス系列である可能性が高いです。アメリカでも使用されますが、比較的小規模の会社であることが多くあります。
『Inc.』
アメリカの会社で多くみられる『Inc.』は、
「Incorporated(インコンポレイティッド) = 株式会社」
の略です。
大きく言えば、無限責任の会社を指し、比較的大きな組織の会社に用いられます。しかし、一般的な表記でもあります。アメリカでは”Inc.”が多く、イギリスでは”Ltd.”が多いといえます。
『Corp.』
『Corporation(コーポレーション) = 株式会社』
の略です。
法律で定められた手続きを完了して法人として取引できる会社を指します。
『Corp.』の他、『Corp,.』や『CORPORATION』と表記されます。
『K.K』
これは少し稀ですが、
『Kabushiki Kaisha = 株式会社』
日本語の”かぶしきがいしゃ”の略です。海外の方から見ると” ? “となる場合があるので注意が必要です。
『有限責任/無限責任』の概要 → 株式会社の有限責任と無限責任の違い
まとめ
様々な用語が登場しましたが、全て”株式会社”です。厳密にいうと中身が変わってきますが、それぞれ意味があり、分かれています。
日本企業の多くは、『Co.Ltd.』
アメリカ企業の多くは、『Inc.』
イギリス企業の多くは、『Ltd.』
とまずは押さえましょう。
途中の“有限責任””無限責任”の詳細については、こちらの記事になってます。
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