消費者の購買時期で行動心理プロセス5つの顧客タイプの特徴。
投稿日:2017年8月20日 更新日:
消費者が新製品を購入したりする行動プロセスの特徴や心理、所謂、消費者行動には、購入時期により5つの顧客タイプがあります。新製品発売と同時に買ったり、ある程度流行りだしてからとか人によってタイミングは様々です。この製品に対して、お客様の購買行動の特徴を捉えて、マーケティング、商品戦略に繋げてより製品を拡まるようにしようとする考え方があります。それがイノベーター理論というものですが、あなたはどのパターンに近いでしょうか?
「イノベーター理論」
アメリカの社会学者ロジャース(Everett M. Rogers)が 1962 年に提唱。
出典:大辞林第3版
5つのお客様タイプ
- イノベーター(innovators:革新者)
- アーリー・アダプター(early adopters:初期採用者)
- アーリー・マジョリティ(early majority:前追随者)
- レイト・マジョリティ(late majority:後追随者)
- ラガード(laggards:遅滞者)
それでは、それぞれ見ていきます。
イノベーター
- 実際使用しないとわからない製品でも、新しい製品を購入して使ってみたいという考え。
- 専門知識をもつとともに好奇心旺盛で、新技術を搭載した全く新しい製品をすぐに入手したくなる傾向。
- 自分の価値観は、社会の中では”特殊”であると考えている。
新型iphoneが出る度にお店に並ぶような傾向の持ち主ですね。誰よりも早く手に入れて、機能、操作性、操作方法、使用感、全てを隅々まで使ってそれを知識にしていくタイプと言えます。
アーリーアダプター
- 専門知識をもち、好奇心旺盛でありさらに積極的に情報収集を行なって、購入判断をします。
- 自分の価値観は、社会の中では”適応”していると考えている。
- 製品が社会にどのような影響を及ぼしていくかを予見できる。
新型iphoneが出る度にお店に並びますが、流行るから買っておこうと考える傾向の持ち主です。早く手に入れ、操作性、使用感を基に、今後の展望を考えるタイプと言えます。
アーリー・マジョリティ
- 新製品を購入することで、効率化やコスト削減が図れるかなど”効果”を重視する考え。
- 購入に際して、多くの人に利用されているかなどの実績を考え購入するタイプ。
新型iphoneが出ても並ばず、”購入意思はある”が、それによる利点を考える傾向の持ち主です。ごく一般的な考え方を持ちつつもその中では、早くに手に入れる流行り物分析タイプと言えます。
レイト・マジョリティ
- 新製品購入には慎重。
- 購入に際して、多数大勢が使用しているのを確認後、新製品を試しだす。
新型iphoneが出ても並ばず、”購入意思も不明確”で、多くの人が使用した後の感想などを通して、その後、考える傾向の持ち主です。ごく一般的な考え方を持ちつつもその中で、周りの人たちの多くが持っていたり、感想を軸に購入の有無を考え出すタイプと言えます。
ラガード
- 製品やサービスが一般化したモノだけを取り入れる考え。
- 製品が世に浸透した後、少し衰退しそうな時に初めて購入を始めます。
新型iphoneが出ても並ばず、その次のiphoneが出るか出ないかのタイミングで購入を考える傾向の持ち主です。ごく一般的な考え方を持ちつつも、新製品に興味はなく、世に浸透した後、その製品の新機種が出る際に、旧型の購入を考え出すようなタイプと言えます。
キャリズム(chasm)
製品が発売されたにも関わらず、短期間ですぐに姿を消すことがあります。最初は、マニア層が使っていた製品が一般に浸透せずに去ってしまうパターンです。これは上記タイプの中で、アーリー・アダプターとアーリー・マジョリティとの間に大きな溝があるためとされていて、それを”キャリズム”と呼びます。一般に浸透しなかったのは、アーリー・マジョリティに受け入れられなかったためで、受け入れてもらうには、発売時とは異なる戦略、マーケティングが必要とされています。
イノベーターやアーリー・アダプタータイプはマニア層です。アーリー・マジョリティにきてようやく一般化されたと認識されます。しかし、アーリー・マジョリティからレイト・マジョリティまで浸透すると、今度は競合他社が同様の製品群を投入してくる段階となります。そして市場競争が激化するということが起きてくるのです。
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