結果にコミットするの意味。ライザップのCMでCommitを考察。
投稿日:2018年3月5日 更新日:
『結果にコミットする』どういう意味だろうか。意味がわからない。そうではなく、何か違和感を感じるフレーズなのです。コミットがいけないのか、日本語のフレーズとして引っかかるのか。それは不明であるが、ここでのコミットは間違いなく英語の”Commit”であろう。このライザップCMでお馴染みの『結果にコミットする』というフレーズ。この”何か気になる”とさせているだけでもCMとしては大成功と言えるが、意味を探るべく、Commit(コミット)に焦点を当てて紐解いて考えていきます。そして、CMだけではなく、実際のビジネスシーンでも”コミットする”は使われています。その部分も含めていきます。
『Commit(コミット)』とは何か
まずは、単純に英単語表現の『Commit』の意味から取り上げると
委託する、引き渡す、ゆだねる、付する、(…に)身を任す、(審議のために)委員会に付託する、掛かり合いにさせる:、(責任上)引き受ける、(…を)約束する、約束する
出典:Weblio
そして、日本語表現での『コミット』の意味は、
1.関係すること。参加すること。かかわり合うこと。
2.任せること。委任すること。委託すること。
出典:Weblio
となっています。
例の『結果にコミットする』に意味を合わせてみましょう。これを考えると日本語表現の意味に近いと捉えられます。
- 結果に関係する
- 結果に参加する
- 結果にかかわり合う
その他の意味で考えてみると
- 結果を約束する
- 結果を委託する
- 結果を引き渡す
- 結果をゆだねる
このように、日本語の感覚としては、”結果に”の“に”の部分が、“を”にすることで”しっくりくる”気がしますよね。
ビジネスシーンで“コミットする”を使っている方には、ここに違和感を感じたことでしょう。
しかし、CMにおいて、なかなか、「結果を約束します!」とは言えないのは何となくイメージできないでしょうか?
つまり、ライザップのCMでは、敢えて日本語ではなく”コミットする”と英単語をベースにして、
「弊社に委ねてくださいねー。」
「弊社にお任せくださいねー。」
「弊社は結果にかかわり合いますよー。」
と、本来であれば、”結果に責任を引き受けます!”つまりは、”必ず結果を出しますよ!”と言いたいところを少しボカした表現としてイメージできるように伝えていると考えられます。真意は、製作した方々にしかわかりませんが。
ところで、先ほど出てきた、ビジネスシーンでの用語としての”コミットする”はどんな意味なのでしょうか。
ビジネスシーンでの用語としての『コミット』
ビジネスシーンで使われる”コミットする”とは、上記で示した意味を集約したもので、
仕事の目標、目的に対して
- “プレッシャーやリスク、結果も含めた責任を持った仕事を約束”
- “目標、目的を達成するために、積極的に関わっていきます”
と非常に堅い言い回しですが、わかりやすくするとこういう意味です。
簡潔に挙げるとすれば、
“関わる(参加する)” と “約束する”
の2つになります。これらの意味を会話の内容から当てはめます。
まとめ
余談ですが、英語のCommitは、名詞の”Commitment(コミットメント)”の動詞です。
そして、IT業界でのコミット(commit)には別の意味があり、
“更新作業が全て正常に完了したこと”
を示します。
まずは、簡単に”約束する””関わる(参加する)”を覚えておけば問題ないでしょう。
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