レガシーとは何の意味。オリンピックレガシーと世界遺産とは一緒?
投稿日:2018年2月20日 更新日:
レガシーとは、英語の”Legacy”で、日本語訳では、「遺産」の意味です。東京オリンピックが決まり、公共施設の建設によるオリンピックレガシー、負の遺産などと耳にしますし、世界遺産という使われ方もします。このレガシー=遺産の両者は同じ意味なのでしょうか。そして、英語の日本訳が基本となりますが、意味を考える上でのポイントは何でしょうか。なぜこの言葉が急に広まったのか。このレガシーについて簡単に整理していきます。
『Legacy(レガシー)』とは何か
この”〜レガシー”を考える上でポイントとなる基本は、英語の「Legacy」の日本語訳です。
『legacy』の日本語訳の意味としては、
- 遺産
- 遺贈(相続)
- 受け継いだもの
- 時代遅れなもの
- 遺物(先人の)
このようになります。主に“遺産”と捉えて良いです。
そしてこの日本語の”遺産”の意味の詳細は、
遺産(いさん、英語:inheritance、legacy,bequest)とは、
- 死後に遺(のこ)した財産。人が死亡時に所有していた財産。所有権や債権だけでなく、負債も含む。
- (比喩)先人たちが遺した有形・無形のものごと。「文化遺産」「世界遺産」「負の遺産」など。
出典:Wikipedia
を意味しています。英語の日本語訳を文章にした感じですね。
「文化遺産」「世界遺産」については、建築物や景観や自然が指定されていることが、何となくイメージできるのではないでしょうか?”先人たちから受け継いだ遺産”と言えます。
では、2020年の東京オリンピックが決まり、耳にすることになったレガシー、「オリンピックレガシー」とは何なのでしょうか?
『オリンピックレガシー』とは
オリンピックレガシーとは、国際オリンピック委員会(IOC)が提唱している考え方です。
オリンピックが開催される国や都市には、競技場であったりの公共施設が新たに建築、建設されたり、インフラ整備が行われます。それにより、人々の生活や利便性が高まって暮らしに様々な影響が出てきます。
これらの“持続可能なポジティブな効果”
の考え方が、オリンピックレガシーです。レガシー=遺産を意味しています。よく聞くようになったのは、この考え方と日本(東京)の開催が決定したからに他なりません。
そして、記者会見などで使われるレガシー(遺産)は、主に新たに建設する、または、された
「次の時代に残る競技場や公共施設」
の意味で使用されています。また、このような有形なものにスポットが当たっていますが、無形(ソフト面)、なども当然に含まれます。
この“次の時代に残るレガシー”が何なのか?どうしたのか?それについてみていきます。
『負の遺産』とは
オリンピックレガシーでみたように、これは、”持続可能な次の時代に残る遺産”という考え方です。
遺産、つまりは、新しく建築、建設された施設や設備に関しては、オリンピック後も継続的に人々に利用されなくては、ただの置物になってしまいます。
当然、そこにある競技場や公共施設には、維持・管理費などの費用がかかるためです。もし、人々が利用しない競技場や公共施設となると、負債(主に借金)の原因となります。これが、
「負の遺産」
と呼ばれます。
まとめ
レガシーとは”遺産”を意味します。そして、特に
“金銭的”な財産についての価値を意味する、先人から受け継がれたモノ・コトならびに次世代に受け継がれるモノ・コトです。
その他、技術の進化などにより、すでに
“古くなったモノ・コト” ”前世代のモノ・コト”
も表します。
例えば、”ガラケー”や”カセットテープ”などが例に上がります。
色んなレガシー(遺産)があり、ポジティブな捉え方ができるもの、ネガティブな捉え方のものがありますので、文脈や発言に対応する意味で考えましょう。意味としてはレガシ=遺産で全く問題ないです。
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