店舗陳列(商品ディスプレイ)。棚割り(平台、エンド、定番棚)の基礎知識。
投稿日:2017年8月7日 更新日:
商品ディスプレイ(並べ方)の方法である平台陳列、定番棚陳列、エンド陳列。用語の意味や並べる場所や方法は様々です。皆さんこんな経験ありませんか?お店に入ると目的だった商品以外にも、違う商品を試したり、手にとってみたりして、結局、目的のものしか購入しなかった。そして、後日、ネットや雑誌やら見ていると、「この前見たやつだ!」と。。。お店では、様々な事情を考慮して、並べ方、つまりは、棚割りを決めて、商品ディスプレイを行なっているのです。まずは、簡単なお店のレイアウト図を用いて、陳列を知る上で知っておきたい専門用語をメーカー視点、店舗視点、どちらでも見れるように、そして誰でもわかるように説明します。
商品陳列概要
先ほど、様々な事情と言いましたが、お店として売上をあげたいですし、売上の上がらないものをいつまでも大きく陳列しているわけにはいきません。売上は重要課題なのは、言うまでもないですが。
その上で、“お店としての”見せ方”、お客様(消費者)からの”見え方”を考慮し、陳列(商品展開)していきます。スーパーマーケットなんかは売上の面でその典型の陳列です。
例えば、単純に”安売り”とかは、大きく陳列(商品展開)されていますよね。
導線
(図:オレンジ部分)
“お客様導線”と呼ばれます。
要は、道でいう大通りです。たくさん車が通る道。つまりは、お客様がたくさん通る道とも言えます。
お客様が入口から商品を見て、レジの購入までに至る道筋です。水族館や美術館の順路に近いです。
「人それぞれだろっ!」
その通りです。しかし、実際にセブンイレブンを代表とするコンビニなんかは、非常に重点を置かれている部分であり、それを基に商品陳列がされているのも事実です。多くのお客様来てから、商品を取り、レジで購入、そして出て行くまでのルートをきちんと把握しています。ですので、一つの指標としてこのように呼ばれている側面があります。
平台(島) / プロモーション / ステージ
(図:赤部分)
出入口付近並びにお客様導線の両側にあることが多いのが、この平台です。丸であったり、四角であったりと形は様々ですが、テーブルの上に商品が並んでいるアレです。
特に、大きな店舗での出入口の一番最初にある平台は、“プロモーション””ステージ”と言われ、ここでは、各カテゴリーの売れ筋商品、プッシュして(推して)いる商品、季節企画(“クリスマス””春の新生活応援”)や店舗独自の企画が陳列(展開)されています。
実際の各カテゴリーのコーナーの側に何個か平台が置かれてもいます。
定番棚 / プロパー
(図:緑部分)
カテゴリーごとに何種類も並んでいる、基本として陳列してある棚です。例えば、文具コーナーでは、ハサミ、ぺん、ノートなどが纏まって(まとまって)置いてあり、その中で、色別、メーカー別に陳列されています。◯◯コーナーのようになっている場所です。
さらには、大きな展開から外されたものが戻ってくる場所でもあり、この棚は何段もあるため、その中での棚の優先順位もあります。これに関しては、また罰記事にて。
エンド
(図:青部分)
定番棚の両側端に付随してある棚です。“準平台”とも呼ぶべき場所です。商品によっては、平台よりも大きな売上を期待でき、効果があります。同じ列の定番棚からプッシュされいる商品が並んでいるのが通常です。また、店舗規模によっては、両側のどちらか一方しかエンドが置かれていない場合もあります。
棚の優先度、アピール度
業種や取扱商品、店舗規模などにより異なりますが、一般的な考え方として、棚の優先度やアピール度は下記の順番で高い傾向にあると認識されています。
平台 > エンド > 定番棚
また、定番棚では、
上部 > 下部
非常に、基本な事のみを示してみました。第2弾棚割り(平台エンド定番棚)と商品陳列(ディスプレイ)とお客様目線も一緒にどうぞ。
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