組織の7Sとは。ハードの3Sとソフトの4Sの内容が意味している事

投稿日:2017年10月24日 更新日:

組織の7Sとは、戦略(strategy)、組織(structure)、システム(system)、スキル(skill)、人材(staff)、スタイル(style)、価値観(shared value)の7つの要素で構成され、それぞれの頭文字を取り7Sと呼ばれます。これらが何を意味していて、何に使うものなのか、詳細をみていきましょう。

組織の7S

ビジネスのフレームワークとして、企業戦略における7つの経営資源の関係を示したものです。組織運営をしていく上での1つの指標とされており、コンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーによって提唱されました。フレームワーク(framework)とは、枠組み、構造を意味する英単語です。

この組織の7Sには、戦略、組織構造、システム(社内の仕組み)のハードの3Sスキル、人材、スタイル、価値観のソフトの4Sで構成されます。

ハードの3S

  1. 戦略(strategy):事業、戦略の方向性。戦略の優先順位。
  2. 組織構造(structure):組織形態、部門間の関係性。
  3. システム(system):組織内の業務フロー、人事制度、人材育成システム。

ソフトの4S

  1. スキル(skill):技術力、販売力、マーケティング力。
  2. 人材(staff):組織内の人材の質、効率的な育成の実施、管理体制。
  3. スタイル(style):社風、企業風土、経営方針。
  4. 価値観(shared value):組織ビジョン、行動指針、企業理念。

分析方法

組織の7Sは、相互に補完や補強をしながら整合性を保ちつつ戦略の実行をしていくために必要な関係性を表し分析していくものです。

ハードの3Sは計画と確固たる意志を持ち合わせていれば、企業努力により構築や変更が容易にできるものです。一方、ソフトの3Sは、企業風土や慣習、人材個々の価値観という感情面などがあるため、構築の長期化や短期的に容易には変更できないとされます。

これらを考える際、好きなスポーツのチームをイメージすると比較的理解が深まります。

監督、コーチ、選手の組織。チームの価値観(スポーツでは強さ)。個々の選手のポジションと能力。こんな風に捉えて分析し、弱小チームだったらどのように強化していくのかを考えてみるのです。

会社では、自社の事業分析、新規事業参入の可能性など探ります。競合他社の7Sも捉えつつ考えることが大切です。

まとめ

先述しましたが、組織の7Sは、それぞれが補完、補強し合いながら、全体の整合性をとっていくものです。その中でハードの3Sは、変更が容易。ソフトの4Sは、短期的に変更するのが難易。これらを考慮しつつ、自身に合わせて分析していきましょう。

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