ヶ月/ヵ月/か月/箇月の違いと使い方は公文書と公用文と普段使い
投稿日:2018年3月25日 更新日:
英語で言えば「month」、複数なら「months」となる日本語の”ヶ月/ヵ月/か月/箇月”、”ケ月””カ月”もあります。これだけ見てもそう使い分ければいいの?や違いから何でこうなっているんだと不思議に感じます。結論から言えば、どれも正しい使い方です。ただ、”一応”慣習的に使い分けがされています。公用文や公文書のビジネス文書、普段使いと分かれてはいます。そんな違いを整理していきます。
『か月』『カ月』と『箇月』
この2つは、役所が作成する文書
- 公用文:国や地方公共団体などの機関や公務員が国民や住民向けに書く文章
- 公文書:国や地方公共団体などの機関や公務員が職務上作成する文書
そして、数字で表す場合は、『か月』。漢字で表す場合は、『箇月』となります。
例えば、1か月、一箇月となります。
特に法律で明確に定められているとかではありませんが、教科書では『か月』。TV報道でも『か月』か『カ月』です。
この統一をしているのは、表記上での混乱を避けるためと昔からの慣習が残っているためです。
ただ、
履歴書やビジネス文書には、この2つを使うのが”一応”正しいとなっています。正式な文書の使用といえます。
『ヵ月』と『ヶ月』(“カ月”と”ケ月”)
これらは、“普段使い”のための表記です。
SNSやメールなどで使用する際に「どれを使ってもいいですよ」というものです。
新聞では、『ヵ月』表記を使っています。
余談ですが、『ヶ月』。カタカナの”ケ”ではないかと多くの日本人は考えます。
これは、中国で『箇月』の画数が多かったため、『ヶ月』が生まれました。
そう、“竹冠(タケカンムリ)”の”ヶ”なのです。
まとめ
結論をいえば、どれも間違いではない。ということです。
ただし、
- 公文書、公用文では、『か月』『箇月』
- 履歴書、正式なビジネス文書は、公文書、公用文の使い方に倣うのが無難
- 普段使いには、『ヶ月』『ケ月』『ヵ月』『カ月』(新聞は”ヵ月”)
これを覚えておけば十分です。これらは、”こうしなければならない”という正式な使い方が法律などで規定されているわけではなく、”慣習”でこのような”感じ”になっていると考えてください。
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