流通販路でメーカーから店舗の間で起こる立場とルートと流れの基礎。

投稿日:2017年8月8日 更新日:

商品の取扱場所(取扱店舗)が増えるとどうなるのかの2回目です。前回は、流通販路がネットショップ通販の場合のルートと費用と流れの基礎。を中心に説明しました。今回は、お店(実店舗)に商品を取り扱ってもらうことを考えて進めていきます。

メーカー → 店舗 → お客様(消費者)

メーカーの立場

店舗からの発注(オーダー)に対して、メーカーはそれぞれの店舗に商品を発送することになります。1店舗2店舗程度の発注であれば、メーカーが会社(事務所)から発送しても、業務上、大した負担になりません。しかし、100店舗となるとどうでしょうか。かなりの業務負担となります。

店舗から発注 → メーカーが店舗からの発注を自社倉庫または契約倉庫へお知らせ →
→ 自社倉庫または契約倉庫からお客様(消費者)へ発送
正確には”お知らせ”部分は、メーカーと倉庫の間で共通のシステムを経由しているのが通常なので、さほど負担とはならないはずです。上記のようにメーカーが店舗からの発注に対して、倉庫に”出荷作業”(お客様への発送)を代行してもらっています。それでも「うちは事務所で全てやっているよ」という企業があるもの確かですので、何十店舗も抱えている取引先が3社4社ある場合のごく一般的手法と捉えてください。

店舗の立場

店舗は、それぞれのメーカーに発注をします。例えば、異なる取扱商品が100個あれば100社に発注します。もし、あなたが店舗スタッフだったとしたら、それだけで1日が終わってしまいそうですよね。発注先も多いということは、納品量も伝票も大量です。確かに大変ですが、ここまでの量の取扱商品になれば、店舗側も商品についても何らかのシステムで管理を行なっています。もし、その100個の商品を全て取り扱っている所があれば便利ですよね。

そこで登場するのが、”卸業者”の存在です。卸業者は、多種多様なメーカーの商品を取り扱っています。発注希望の商品を全て1社が持っていたとすれば、かなり助かります。

店舗 → 該当するメーカー商品を取り扱う卸業者へ発注 → 卸業者が店舗へ発送
このように、店舗が発注してから納品されるまでの取引回数軽減が可能になるとともに、店舗納品の際の伝票処理負担も軽減されます。
店舗 → 該当するメーカー商品を取り扱う卸業者へ発注 →卸業者が店舗の自社倉庫または契約倉庫へ発送→  店舗の自社倉庫または契約倉庫が各店舗へ発送
こんなパターンもあります。発注から納品されるまでの間のタイムラグが長くなる。つまりは、店舗が発注してから納品されるまでの日にちが長くなるということです。これがデメリットと言える部分です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ネットとは“作業”レベルにおいて違いが見えてきたでしょうか。この記事では、発注面にスポットを当ててきましたが、メーカー側の店舗に対しての“営業面”においても取扱い実店舗が増えるに連れ、大変になってきます。この辺りはまた後日記事にします。作業が増えるということは”ヒト”の面で負担が大きくなっていくんだなと感じてもらえることが大切です。もちろん費用面もですが。

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